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ふふと笑って松葉を挑発的に見上げる。
「キスマだよ」
「キスマ、?」
「キスマーク。エッチしたときにつけるやつ」
そう教えてやると、一瞬考えこんだ後、松葉は顔を真っ赤にさせた。
あはは、童貞反応だ。
それとも松葉が純情なだけかな?
・・・さすがに可哀想?
にっこり笑顔を作って再び松葉を見上げる。
「なんてね。嘘だよ、嘘。本当はたぶん虫刺されとかじゃないかな」
そう言ってあげるとあからさまに安心したような顔をしたから笑ってしまう。
「松葉は俺になんか用があったんじゃないの」
スウェットに着替えて床に座る松葉をベッド座り見下ろす。
用がなきゃ、わざわざ家まで着いて来なくない?
「詠祐は・・、大学どこに行くんだ?」
「大学?・・この家から一番近くのところだよ」
何故こんなことを聞くのだろう。
別に俺がどこの大学に行こうと松葉には関係ないのに。
だから適当な大学を言っておく。
「あ、もしかして同じ大学行きたいとか思っちゃってる?」
「っ!」
冗談で聞いたのに、顔を真っ赤にする松葉。
そういえば、俺、こいつに告白されてたんだ。
忘れてた。
「あー、松葉?俺お前に告られてたよね。その返事なんだけど」
「待って」
こっちから切り出すとストップをかけられる。
「返事は2日後の卒業式の後にして欲しい」
なんで2日後の卒業式の後なんだろうと思うけど、真面目な顔で言われた断れないじゃん?
頷くと微笑まれる。
あ、イケメンっ。
イケメンな顔に見惚れていると松葉は帰ると言い出したので、玄関まで見送ったあげた。
「俺は本当に詠祐が好きだから」
こんな言葉を残して松葉は帰っていった。
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