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一周年と一か月記念!?☆GWの202号室①
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昨日から長期の休み、ゴールデンウイークに入った。それに伴いヒロが此方に遊びに来ている。
新年度になったが新しいことの連続なヒロとは対照的に、俺は別段変わったことはない、4月に新入社員が一人入ったってことくらいだ。
「イイ天気だ……」
ベランダで洗濯物を干しながらつい独り言を呟いてしまう。
ヒロはまだ寝ている。昨日は久々にスキンシップをやり過ぎてしまった、怒りはしないだろうがちょっと今日はあちこち痛いんだろうな……。後で謝っておこう。
季節はすっかりと初夏の陽気で昼間は夏日になるそうだ。藤の花が満開で絶好の外出日和、ヒロの調子が良ければ出掛けようか。
「おはようございます……」
「おはよう、まだ寝ててもいいのに。体、大丈夫?」
換気も兼ねてサッシを開け放しているので部屋の中の声も聞こえた。全部干し終えて部屋に戻ってヒロに話しかける。見た感じの調子は良さそうだが、どうだかはハッキリ分からない。
「はい。大丈夫です、洗濯もの、もう、しちゃったんですね」
「ああ、でもまだあと一回しないといけないよ」
洗濯物は今日は沢山あり、まだあと一回分残っている。が、大したことはない、セットすれば洗濯機がやってくれるのだから。
「あと一回の洗濯終わったら藤の花を見に行こうか? 山の方はまだ咲いてるみたいだよ?」
「……花よりも、俺の桃を見て欲しい」
頬を染めながら、上目遣いをしてくる。いつものヒロの可愛い仕草だ。ちょっとエロめ方向に向いているときの。
発情してるのか? もう9時になろうとしてるのに。今日も晩にはイチャイチャ出来るのだから、昼は何処かに出かけた方が大学の友人たちにも話が出来るだろうと思うが、その気がないのだろうか。
「……、屋台で色々売ってるよ……たこ焼きとか、五平餅もあるかもしれない」
「……そんなのよりも俺のお稲荷さん食べて欲しい」
お稲荷って……一体どこからその隠語を聞いたんだ。完全な下ネタだ。やはりエロモードになっている。でも。今日は天気もいいし、俺は外に出かけたい。
「外の空気……吸いたくない?」
「俺は、貴方に吸いつかれたい」
「ヒロ。ソッチ方面にすり替えるのやめ……」
「すりすり……したいなぁ」
「もう昼はしないよ……流石にシーツの替えないし」
ベランダには真っ白なシーツが4枚、風に揺れている。
「昨日一日イチャイチャしただろう?」
呆れかえってオデコに軽くデコピンすると、痛くもないだろうに「イテッ」とおでこを擦る。
「だって、やっとまとまった休みだし。土日に来てくれたけど、全然足りないです。それに和秋さんはずっと休みかもしれないけど、1日と2日は俺は学校があるから一度帰らないといけないし」
口を尖らせブツブツと文句を言っている。全く、君の頭の中は完全に花畑だな。
「しょうがないだろ? 学生は勉強しないといけないんだから」
「分かってますよ。だから一旦帰るんですよ? その分、今日もイチャイチャしたいんです」
イチャイチャはいいが、毎日此処に缶詰では……コッチも困るのだ。ゴールデンウイーク後、加藤さんや支店長に何処に行ったのか聞かれるのは目に見えている。土産の一つも持って行った方が余計な詮索をされないから都合がいいんだ。
と、俺の思惑を言うのはちょっと気が引ける。『それって貴方の都合じゃないですか?』ってへそを曲げられてはたまらない。ヒロは此処に居る間ずっとイチャイチャしたいと思っているみたいだし。
どうしたものかと考える。ヒロが食いつく外出先……、は、一体どこだろう?
藤の花がダメなら食べ物か? 今流行のスイーツ? いや、ラーメン? もしくはパンケーキ?
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(すいません、続きます(*_*)
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