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海蛍 41
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「こいつの服を脱がせろ。サルが服を着るなんて笑わせやがって」
力任せに引き裂かれたシャツから曝け出される、戦火をくぐり抜き生き残った薫の身体。
暖炉隅に刺さる火かき棒を手にすると、ジョージはそれを燃え盛る火に押し込んだ。
周囲はすぐにジョージが何をしようとしているのかを悟る。
薫もまたそれに気付き、渾身の力を込めて抵抗をする。
1分ほど熱した棒を取りだすと、それは朱色に発色し陽炎さえ放っていた。
「お前はここにいるべき人間だと思うか?答えはNOだ」
そう言うと同時に、ジョージの手にした火かき棒は、薫の肩から腰まで一直線に押しあてられた。
「いやぁぁぁぁっ!!」
もがく手がショットガンで撃ち抜かれいびつになった床板を、力任せに掴み薫の爪が剥がれる。
熱さと痛みで叫び声は瞬時に枯れ、涙と鼻水が流れ出る。
辺りは血肉が焼ける不快な異臭が漂よう。
背から引き離された火かき棒には薫の皮膚が、垂れさがるようにこびり付いている。
ジョージは表情を変えず、その棒をまた燃え盛る火に突っ込む。
熱を蓄え再び朱に光を放つ火かき棒を薫の背に近づける。
「NOってことは×ってことだ。
お前が答えを忘れないように、しっかりとここへ刻んでおいてやるから」
焼けて燻った背の傷にクロスさせるように、ジョージは躊躇うことなく火かき棒を再び薫の背に
押しあてた。
「ぎゃゃゃゃっ!!」
背に大きく燻る×印を背負ったまま、薫は身体を硬直させたまま気を失った。
ジョージとニールは気を失った薫を見て鼻で嗤うと、表情を変えることなく部屋を出た。
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