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常に与えられる羞恥とツッコミ(健全)によってぐったりしながら、無意識にチラリと壁掛け時計を見た。
「……あー、昼休みって何分までだっけー。」
「ん…確か40分くらいまでじゃなかったっけ。」
転校してきて1日経ってないのにしっかり時間把握してるあたりはさすがだが…
「…ッファ!?えちょ!予鈴まであと2分じゃん!やばいって戻らないと!」
「ん?あぁ………そうだね、行こうか。」
「何今の間。」
「んーん。」
何か…ぼんやりした奴だな…
ちょ…
「な ぜ は し ら な い!?」
「疲れたなぁって。」
「それ俺!!」
「まぁゆっくり行こう?大丈夫、まだ2年生だから。」
「あ、それ後で後悔するやつじゃん中学で経験したぞ。っていやそんなん言ってる場合じゃなく!怒られるって!」
キーン…コーン…
カーン…コーン…
「……予鈴鳴ったな。」
「鳴ったね。」
「……いいから急げ!!!」
口で言ってもどうしようもないと学んだので、数十分前にやられたように、朝倉クンの手を取り無理矢理引っ張って走る。
突然こんなんされたら反応できずにちょっとコケそうになる気がするが、多分朝倉クンなら何とかなるだろ。何とかなりそうなオーラ出てるから。
ガラッ!!!
キーン…コーン…
カーン…コーン…
「遅れました。」
「セーフ!!!」
「アウトな。」
「何でや!!!」
「あらら…」
「いや今本鈴鳴り終わったろ。せめて鳴り終わるまでには座ってないとなぁ…」
嘘やろ先生…頑張って走ってきたと言うのに…
「岩田疲れてるわね大丈っふw大丈夫?w」
「元はと言えば貴様らのせいだった…」
笑ってんじゃねーよ。
…そうだよ、女子どもが空き教室とか行ったらいいとか言うからこんな疲れてるんだよ…
「男が女のせいにするの?意気地ないなぁ。」
「理不尽極まりない!」
「とりあえず座れ2人とも。」
「あっハイ…」
「はい。」
朝倉クン、先生には普通の人間っぽく話せるんだ…(感動)
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