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その6
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〜勇晋の通う道場にて〜
や、やっと着いた。
遠いなぁ。
勇晋は学校の柔道部には入らず、
小さい時からずっと習い続けてる道場でやってるんだ。
学校ではPC部に入部してるけど、PC部って何やってるんだろう。
うーん……分かんないや。
まぁそれはおいといて、ここでもそ〜っと、見てみよ。
そ〜っt─
「あれ?もしかして、六弥くん?」
「!あ、こんばんは、おじさん。」
あ"ぁ、道場のおじさんに見つかってしまった。
おじさん老けたなぁ。
「六弥くん大きくなったなぁ。
それにしても今日は一体どうして来ここにたんだい?」
「ちょっと今日は勇晋の柔道やってる
ところを見たくて来ました。」
「おぉ、そうかそうか。
あ、勇晋くんにそれ言った方がいいかのぉ?」
「あ!それはいいです!
勇晋には、内緒で来たし、本当にちょっとだけ
見に来ただけだからっ。」
勇晋には、ここに来たことを知られたくない。
それに、今は───…。
「おや、そうか。
まぁ、気がすむまで見ていきなさい。」
「ありがとうございます、おじさん。」
こうして俺はそ〜っと勇晋の様子を見るために移動した。
「─はじめ!」
「っしゃあぁぁっ!!」
「よし!こい!!」
丁度勇晋がやっているところだった。
柔道も柔道で掛け声が凄いな。
相手が勇晋の腕をとろうとしたり足をとろうと
するけど、勇晋がさっと素早く避けて
相手からとろうとする。
けど相手もまた素早くて手強かった。
2人とも強い…!
両者譲らず、だ。
「…!」
「ぅらぁぁぁああ!!」
ダァァン!!
「それまで!」
「「ありがとうごさいました!」」
二人共なかなかとれずに時間だけが
過ぎっていくなか、勇晋がついに相手を掴み、
そこから一気に投げ技を仕掛けた。
そしてそれは見事決まって勇晋が勝った。
柔道も、凄いなあ。
剣道は剣道の、柔道には柔道の、
それぞれの良さがあって、
どれもカッコよくて輝いてて。
良い、な
勇晋、カッコよかった。
流石、自慢の、親友、だ……
(俺も、火燈みたいに足が速くなりたいよ)
(火燈が足速いのって、実はなんかズルしてるからだろう?)
(俺達はなぁ!!…………お前が邪魔なんだよ。
だから、部活辞めろよ。)
ッ!!??
なん、で……
タタタッ──!
「!六弥くん!?」
「─えっ?…六弥?」
タタッ。
「おじさん!今、六弥がここにいなかった?」
「あ…いや、六弥くんか?
すまんが見てないなぁ。
勇晋くんの気のせい、じゃないかい?」
「…そう、ですか」
「そうそう、六弥くんと言えば、もう長いこと
見てないけど、昔と変わらずの感じなのかなぁ。」
「…六弥は、昔と変わらずのやつですよ。
俺の大事な、親友です。」
六弥が今ここにいたきがしたんだけど。
でも、いたとして、六弥はなんでここにいたんだ?
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