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その4
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全部…全部、俺から、じゃん
幼馴染みで親友の2人が大好きで
大好きだから、自分にとって、
宝物みたいに、
"大切で大事な親友…"
だから。
だから2人にはいつも明るく元気でいて欲しくかった。
悲しかったり辛かったり苦しかったりして落ち込んで
たりしてたら、俺がいつも2人に構って寄り添って、
自分ができる限りのことをしてた。
モットーだって、それだから、2人のため
にと思ってつくろうと思った。
なのに俺は、なんで、こんな大切なこと、
忘れちゃってたんだろう。
俺、最低、だ…っ。
俺が一番にやり始めたことなのに。
2人のためにと思ってやったことなのに。
勇晋と総が大切で大事で大好きだったからなのに。
なんで俺がそれを否定して、壊そうとしちゃったんだろう。
俺、馬鹿だ。
結局、自分の都合が悪くなれば自分の
良いようにしようとして……。
俺、勇晋と総の、お馴染みも親友も
失格もん、だ……っ
ポタっ、ポタっ──
「ッ!!……ウ…フッ、ぅえ…………
ゆ、しん……ぁ、す…べて!…っ
ご、めん…ゥ……ご、め…さっ!────。」
涙が出てきた。
涙がとめどなくて出て来て、
嗚咽も出て来て…。
心がどうしようもないほど痛かった。
どうしようもないほど、苦しくて、胸が
張り裂けそう、だった。
泣いても意味が無いって分かってる
のに、涙も嗚咽も止まらなかった。
勇晋、総…ごめん、ごめん、ね
俺…俺──!!??
「「六弥!!!」」
「!?……な…で」
なんで、2人が、ここにいるの?
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