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その8
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ふたりの反応が怖い。
本当に、思ってた反応が来ちゃったら、どうしよう。
もしそうなったら俺はもう、立ち直れない、な。
自分で決断して、もう後戻りできなくして
吐き出したのに、何怖がってだろうな。
あれ?
今俺、どう思ってるの?
何を、感じてるの?
もう、今の自分の気持ちが分からない。
でも、これだけは、分かった。
最後の仕上げを、
決別を…………すること。
「……………勇晋、総、今までずっと幼馴染みで、
親友でいてくれてありがとう。
本当にこんなのが幼馴染みで、親友で、ごめ、んね。
俺、2人が幼馴染みとして、親友として、大好き、だ。
ふたりとも………………さよ、ならっ。」
さよなら。
本当にありがとうごめんね。
ふたりの幼馴染みで親友で入れて良かった。
俺にとって、ふたりと過ごした日々は宝物、だよ。
勇晋、総…本当に大好きだ。
これで、俺の長かった、お馴染みで親友である
ふたりとの生活は終わりだ。
「ッ!?ま、待ってくれ六弥!!」
「ッ!!俺は、俺たちはまだ六弥に何も!!」
「っ、ごめん…!」
「嫌だ待ってくれ!むつや、六弥ぁ!!!」
「行くな六弥!違うんだ!俺たちは、俺たちは!!!」
タタタタッ──
これ以上、何も聞きたくなくて、
今聞けばきっと俺は、耐えることが出来ない。
ふたりに、すがってしまいそうなんだ。
嫌わないで、離れていかないで。
こんな自分でも、ふたりの幼馴染みで
親友でいたい、って
やってしまいそうで…。
泣いて、擦り寄って、懇願して……なんてことは、
したくないんだ。
俺に、そんな資格、ないんだから。
俺は、ふたりから全力疾走で離れた。
さよ、なら
「「ッ!!六弥ぁぁぁあああああ!!!!!
………あ、あぁ────」」
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