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優しい人にも棘はある。②
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抱き寄せられた腕の中で数秒固まってしまう。
「お嫁さんんんんん!?!?!?」
グイグイと体を引き剥がそうとしても全く隙間はあかず、力の差が目に見えるだけだ。
は、な……何を言っているんだこの人……!
俺を嫁に?ってか、そもそも俺男だし!!
「あはは、嫁とは言ってもこの家の家事全般やってくれればいいんだけど……。まあ、嫁さんにするならそれなりの扱いはさせて貰うけどね……?」
な、なんか目が怖い……。でも、それをやればあのカップの代金はチャラってことだよね。
すごく美味しい話じゃないか!
「是非やらせて下さい!俺、家事だけは得意なので!」
「お、話が分かるね輝くん。じゃー早速だけど荷物を運ぶよう連絡するか。」
ん?
「荷物を運ぶって何を……?」
「お嫁さんになるんだから、勿論一緒に住むだろ?引っ越し代は俺が出すから」
「でも俺にはちゃんと借りてる家がありますし!」
振り払おうとしたその時、圭吾さんは子犬のような顔で俺を見つめた。
「どうしてもいや……?」
そんな顔で、声で聞かれたら……
「よろしくお願いしま…す。」
断るなんて出来ないじゃんか…。
「うん、契約成立。これから宜しくね輝。」
そう言った圭吾さんは少し自慢げな笑みをうかべた。
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