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暖かい感触に包まれて、雪斗は、ふと目覚めた。
ふかふかの毛布と厚手の布団がかかった柔らかいベッドの上にいたのだ。
「ここ、どこ?」
身体を起こしキョロキョロと周りを見渡すと、本が並べられた棚が見える。
部屋のドアが開く音がして誰かが入ってきた。
「あっ!目が覚めたのかい。よかったよ」
「あっ!さっきの」
追われる雪斗を助けてくれた青年だった。
「あのっ!さっきはありがとうございました。でも、ここどこ?俺いったい」
礼をいい、戸惑う雪斗に、青年は言った。
「あそこで倒れたんだよ。あんな寒いのに薄い浴衣一枚しか着てないだもんな。下手すると凍え死んでたぞ。それに君、男の子だったんだよな」
「えっ!あの……。それは……」
色々ありすぎて、どういうべきか困った。
確かに他人から見れば、誰が見てもおかしな状況にすぎない。
「まあ、いいや。寒かったろ。ラーメンを作るから一緒に食べよう。インスタントだけど美味しく出来る自信はあるんだ。ちょっと待ってて」
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