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「あはは!もとのサイズが違うから大きすぎたな」
太ももまで隠しているトレーナ―と地面をひきずっているジャージの裾を見て、青年は笑った。
「ほんとに、ぶかぶか」
雪斗もつられて笑う。
「まあ、とりあえず食べようぜ。暖まるぞ」
テ―ブルの上に用意されたラーメンから温かい湯気がでていた。
「わあ!うまそう。いただきます」
ラーメンは土鍋の中によそってあり、更に野菜の他に海老やホタテ、あさりなどが一緒に煮込まれている。
「美味しい!こんなの初めてだ」
様々な具材が煮込まれたス―プの奥深い味が、口の中にひろがった。
「旨いだろ?寒いときによく作るんだ。インスタントだけどひと工夫すれば豪華な味にしあがるのさ」
青年がラーメンをすすりながら笑って言った。
「お兄さん、凄いね」
「亘でいいよ。俺の名前は福原亘。君の名前もまだ聞いてなかったな」
「雪斗……。真柴雪斗」
「雪斗か。綺麗な名前だな」
「雪がふる日に生まれたからつけたんだって」
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