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外が暗くなり、亘が雪斗を家まで送ることになった。
服を怪しい撮影場所に置いてきてしまった雪斗には、亘に借りた服しか身につけるものがない。
そのままの格好で帰ると家族が疑問に思うだろうと、亘も一緒に家までついていくことになったのだ。
亘の呼んだタクシーに二人で乗り込んだ。
「姉ちゃんたちに話すの?」
タクシーのなかで雪斗が心配そうな顔をする。
「秘密にして欲しいんだろ」
亘の言葉に雪斗がうなづいた。
「そう思ったから話をしに行くんだよ。第一そんな格好で帰ったら不自然だろ。何も言わなくたっておかしいと思われるさ」
「それもそうだね」
「だから、うまく言ってやるからまかせとけって」
どう話すつもりだか知らないが、何故か亘を信じられるような気がした。
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