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「まって!」
タクシーに向かって歩いていく亘の後を、雪斗が追った。
「あの今日は色々ありがとうございました」
振り向いた亘に礼を言う。
「まあ、あんな状況だったら助けるのが人情ってもんだよ。それにしてもさすがに兄弟だな。お姉さんに似てるよ」
亘の言う通り美桜、美紅、雪斗は母のパーツを多くうけついでいる。
兄だけは父親似なので、あまり似てないのだが……。
「また、会えるかな?」
雪斗の言葉に亘が笑った。
「駅3つ分じゃないか。いつでも遊びに来いよ」
「本当に!」
雪斗の心が踊る。
亘を乗せたタクシーが見えなくなるまで、雪斗は手をふりつづけていた。
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