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「雪斗が頑張っていたのは分かった。でも、このまま、ずっと学校休むわけには行かないのよ」
「分かってるよ。だから学校やめて働きたいんだ」
ちょっと待っててと言い、美紅が部屋を出る。
しばらくして書類のようなものを持って入ってきた。
「これに目を通して見て」
渡された用紙は、通信制や定時制、編入試験が可能の高校のホームページをプリントアウトしたものだった。
「もしどうしても学校いくのが無理だったら、こういう道もあるのよ。お姉ちゃんたちにはわたしからはまだ言わない。でもこの状況からは必ず抜け出さなきゃいけないのよ。分かるでしょ?」
案内書を読んで見ると、今の自分の状況を抜け出せる道があるのではないかと思った。
「とにかく、雪斗の中で答えが決まったら相談にのるから、体調戻ったらちゃんと考えるのよ」
自分に今何が大切か考えてくれる、美紅の優しさが心に染みた。
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