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「よかったよ。お前が一番の適役だからな」
「えっ!適役ってなにするの?」
「まあ、それは当日のお楽しみだ。それよりお前、クリスマスイブが誕生日なんて洒落ているじゃないか」
颯人がニヤニヤしながら言う。
「うん、でも損なんだよな。結局、クリスマスと一緒だからプレゼントも一回しか貰えないし」
そう言ったものの、実際、雪斗は幼い頃 両親を亡くしてから、兄と姉に育てられてきたし、経済的なことも考えると決して、その事が不満だったわけではない。
「じゃあ、とにかく頼むぜ」
「分かった。何でもまかして」
クリスマスイブの日にする自分の役目に驚くことを、雪斗はまだ知らなかった。
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