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馬乗りにされて腕を掴まれ身動きがとれない。
気持ち悪さに涙がながれた。
「君がこんなに可愛いからいけないんだよ。男を誘う要素をもっているんだからね」
男の言葉で、あの日の地獄を思い出してしまう。
佐々木たちに凌辱されたとき、彼らの手で、裸体をあちこちと撫で回された。
涙をながし、すすり泣く雪斗に、彼らは次々と屈辱的な言葉を浴びせた。
「この細くて白い肌、いい体してるのに男にしとくの勿体ないよな」
「全くだ。大人しくしてれば綺麗な体が傷だらけにならなかったものを」
「顔も可愛いし女に生まれればよかったのにな。もし、お前が不細工だったらやる気しないぜ」
「俺たちを恨むなら、可愛い女顔に生んだ親を恨めよ。お前が男誘う顔してんだからな」
あのあと、シャワーを浴びながら、自分の容姿に嫌悪感を抱いた気持ちが再び実感させられる。
(こんな顔じゃなかったら)
足を広げられ男のものが尻に当たった。
(いやぁぁっ!怖い助けて)
心の中で助けを求める。
「お前たち、そんなとこで何してる!」
もう、駄目だと思ったとき声がして、懐中電灯らしき光が射した。
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