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俺は、ほとんど使われることのなくなった体育倉庫まで向かった。
ここは、以前、雪斗が酷いいじめを受けていた場所でもある。
誰もこないことをいいことに、この場所はそんな卑劣な奴らに利用されている。
雪斗には悪いが、以前そいつらに連れ込まれた経験があったお蔭で歩の居場所がわかったことを感謝した。
「いやぁぁ!助けて!」
倉庫の中から歩の叫び声が聞こえる。
俺は、力一杯、扉を開けた。
「なっ!なんだ!?お前は!?」
三人ほどいる3年の連中たちが驚いて俺を見た。
その先には……。!
なんと、ワイシャツ一枚だけを身に纏っただけの歩が涙を流して震えていたんだ。
こいつらっ!
絶対ゆるせねえ!
「コノヤロウ!よくも、俺の歩に……!」
俺は3年たちにつかみかかり、叩きのめしてやった。
「今度、こんな真似してみろ。この腕へし折ってやるからな」
連中の一人の腕をねじりあげ、俺は怒鳴りつけた。
「チキショー!、もうちょっとでいい思い出来たのによ!」
「覚えてやがれ!」
奴らは、尻尾をまいて逃げていきやがった。
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