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3. 儚い
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.......続く沈黙...
えまって何話せばいいんだ...
自分から話題作るのとか苦手なんだよ...
とその時
「早乙女ー、元気かー」
神かよ南條。
「南條せんせっ...!」
南條が来た途端安心したように微笑む優也。
俺はだめでせんせはいいとか...
敗北感。
「おー、元気そうだなーって古川もいたのか。」
「今来たら優也と出会っちゃった。」
ね?と優也の方を見ると困ったように微笑む優也。
「古川ー、俺の可愛い早乙女困らせんなよー」
軽い感じで笑う南條先生。
「別に先生の優也じゃないでしょ」
「まあそうだけど?」
そんな会話をしてる間も優也儚い笑顔で微笑み続けていた。
まるで作られたかのような笑顔。
優也は心から笑えたことがあるだろうか?
そう思ってしまうような微笑みだった。
「優也、...あのさ、俺もっとお前と話したいって思った。」
「えっ...?急にどうしたの...。」
「だからさ、また保健室に来てもいい?そしたらまた会える?」
少し黙り込んだ優也だったけど、小さく頷いてくれた。
「いいよ、...。」
なんでこんなことを言ったのか自分でもわかんないけど、いつかこいつを笑わせてやるって、...そう思った。
自分から人に興味持つなんていつぶりだよ。
俺の気持ちも優也の焦りもすべてを見透かすかのように、南條先生は微笑んでいた。
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