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【番外編】クリスマス
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〜過去版〜
咲が小学4年生の時の話です
12月25日
今日はクリスマス!
起きてすぐ枕元のプレゼントを開ける
そのプレゼントを持ってリビングに行く
「おはよう!」
祐兄、俊兄、圭兄に挨拶する
お父さんは仕事が忙しくて休みの日も俺が起きる時間にはもう家にいない
祐兄は大学生になってから一人暮らしだけど休みの日には必ず返ってきてくれてお父さんの代わりみたいだ
「おはよう」ってみんなから返ってくる
「見て!サンタさんからプレゼントきたよ‼︎」
「良かったね、咲」
そう言って祐兄が俺の頭を撫でてくれた
「うん‼︎だって、サンタさんからプレゼント欲しくてスイミングもピアノも頑張ったもん!」
「そかそか。偉いな」
俊兄も嬉しそうに言ってくれた
「祐兄と俊兄はもう大人だからサンタさんこないんだよね?」
「大人じゃなくてサンタさんがくるのは中学生までなんだよ」
圭兄がテレビを見ながら俺に言う
「そーなんだ。じゃ、圭兄は何もらったの?」
「俺は新しいスパイク」
圭兄はサッカーをしているから毎年スパイクをもらっていた
「じゃ、今年もサッカー頑張ってね!」
「言われなくても頑張るよ」
ーーーーーーーーー
昔の夢を見た
今日はクリスマス
起きて枕元を見てみるけどプレゼントは無かった
がっかりしてリビングに行く
「おはようございます…」
いつも祐兄のいいつけを守れないからプレゼントはないのかと思って落ち込んでいた
「おはよう〜」
「どうして元気ないの?」
圭兄が心配そうに顔を覗き込む
「…ぁ」
圭兄を前にするとやっぱり声が出ない
「あっわかった!プレゼントでしょ」
「…え」
どうしてわかったのだろうか
「咲は毎年サンタさんからのプレゼント楽しみにしてたもんね」
「咲は悪い子だからないんじゃない?」
「…ん」
「圭、プレゼントきてるんだから咲をいじめるのやめたら」
俊兄がキッチンから声をかける
「プレゼント…あるの?」
「よく部屋見てみたらあるよ」
俊兄にそう言われて部屋の中を見渡すと畳の部屋に電子ピアノが置いてあった
「…これ…僕に?」
「咲、またピアノ弾きたいって思ってたでしょ。だからサンタさんに頼んどいた」
祐兄がコーヒーを飲みながら話す
「ありがとうございます」
「祐兄ってサンタさんとお友達なんですか?」
「ふふ、ないしょ」
クリスマスの一日は怒られることもなく幸せだった
昔みたいに…
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