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リビングから出てすぐ祐兄の部屋の前に来た
今は足に鎖も付いていないし最低限度だが服も着ている
逃げ出せる…
逃げるなら今しか無い
もうこの家には味方はいない
ドアにかけていた手を離し足音を立てないように玄関に向かう
靴を履いてドアを開けた
風が頬に触れてとても寒い
まだ1月なのに僕の格好はTシャツ一枚
そんな事も気にせず走った
エレベーターに乗り一階に着いて
裏口から出て走った
久しぶりに走るから体は重いが清々しい
風を切るのが楽しい
ずっとずっと走った
もうここがどこかなんてわからない
とりあえず休憩をすることにした
小さな公園のブランコに座った
夜といっても都会だしまだ時間もそんなに遅くないらしいく明るい
学生3人が公園の前に自転車を止めて話し込んでいる
祐兄に見つかったらどうなるだろう…
どこに行けば助かるんだろう…
警察に行けば祐兄に連絡されて終わりだ
友達の家の方が危険だし
色々考えていると
ザクッザクッと足音が近づいてきた
その方向を見るとさっきの学生たちだった
「君ひとり?」
学生の1人が聞いてきた
「…はい」
「何してるの?女の子がこんな時間にひとりだと危ないよ」
「今何時ですか?あと僕男です」
「今は7時半だけど嘘はダメだよ」
「えっ?」
「男なんて嘘」
気がついたら3人に取り囲まれていた
この時初めて身の危険を感じた
「…嘘じゃないし…帰ります」
ブランコから立とうとしたら肩を押さえつけられた
「嘘じゃないなら確かめさせてよ」
三人がニヤニヤしている
「離してください!帰るんで」
「だめ、ちゃんと確認してからじゃないと」
ひとりに腕を掴まれてトイレに連れて行かれる
ひ弱な僕の力じゃ敵うはずもなくトイレに押し込まれていた
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