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突然
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「咲、いぬ辞めてもいいよ」
祐兄がそう行ったのは突然だった
「…」
話せないからそんなこと言われても困るのに
「もう喋っていいから、俺の話聞いてくれる?」
「うん」
とても久しぶりに話したような気がする
「じゃ、歩いていいから俊と圭呼んできて」
「はい」
ゆっくり立ち上がる
久しぶりだから少しフラついた
「みんな揃ったから大事な話なんだけど」
「この家父さんの名義で、死後3年はそのままでもいいんだけど、そろそろ俺の名義に変えようと思ってたんだ。俺の名義に変えるなら引っ越ししようと思って。思ってるというよりもう決定事項だけどね」
「で、いつに引っ越すんだ?仕事場から遠くなると困る」
「来月だよ、むしろ近くなるよ」
「なら俺はなんでもいい」
「俺と俊は仕事場まで近くなるけど圭がねちょっと遠くなるんだよね」
「俺も通える距離なら大丈夫」
「僕も大丈夫」
みんな賛成なら僕は頷くしかない
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