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宿泊研修
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宿泊研修当日
朝は唇が荒れるくらいキスをして家を出た
学校についてクラスメイトの視線が気になった
でも気持ちはワクワクしている
宿泊研修中の2日間電話をしたけど祐兄は出なくて俊兄に1日したことを話した
友達が出来たこと
初めてしたことがいっぱいで楽しかった
バスで学校に2時間かけて戻ってきた
宿泊研修中に友達も沢山できた
なぜ学校に来ていなかったとか聞かれたけど答えなくても誰も深追いしない人ばかりで本当に助かった
「咲!また月曜日からよろしくな‼︎」
「うん‼︎」
今まで無視して来たのにそれでもこんな僕と仲良くしてくれるみんなで良かった
これなら祐兄も許してくれるかもしれない
「咲?友達?」
車のエンジン音とともに祐兄の声が聞こえた気がして後ろを見た
「ゆ…祐兄」
さっきまで友達のことを認めてもらえるかもしれないと思っていたのにいざ前にすると怖くなってしまう
「咲がいつもお世話になってます」
祐兄が友達に笑顔で挨拶をしたけど、僕にはわかる笑顔の裏にあるものを
「えー!咲のお兄さんイケメンだな‼︎」
「うらやましいぞー」
仲良くなった子が口々に祐兄のことを褒めている
みんなにはかっこよく見えても僕には笑顔の悪魔にしか見えない
「みんな咲と仲良くしてくれてありがとう」
またみんなを騙す笑顔を見せる
「咲、今から用事あるから帰ろうね?」
まだみんなと話しをしたかった
だけどそれを言わせない目で僕を見つめる
「…うん」
返事をして車に乗り込む
「じゃあな!咲」
「バイバイ!」
「バイバイ…」
笑って言ったがちゃんと笑えてないかもしれない
隣に祐兄がいたから
学校の細い道から大通りに出て学生が見えなくなった
「楽しかった?」
祐兄がボソッと聞いて来た
「…」
何を答えていいかわからなくて下を向いた
「咲、友達作ったんだ」
この言葉が何を意味するかはすぐにわかった
「…」
手に持っていたカバンをぎゅっと掴んだ
「俺のこと無視するんだ」
「!ちっ、ちが…」
祐兄の方を見たら僕を見て微笑んでいた
この後何があっても知らないよ
そう言われているような気がする
「お仕置き…だね」
ニコっと笑って言われた言葉が心臓の音を大きく鳴らした
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