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電話
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竜は、一回起きて俺に少しだけ本音を漏らして、また直ぐに寝てしまった。
明日、大丈夫かな?あんなに、人が嫌いでこれまでずっと家に引き込もって居たのに。
ブルブルブルブル
電話がかかってきて、スマホを見ると「咲月」と、
映っていた。竜を起こさないようにそっと、ベッドから抜け出して、リビングに行った。
「もしもし?」
「昇、おはよう。昨日電話してきただろ?寝てて気付かなかったんだけど、何か急ぎの用なのか?」
「あぁ、ちょっと色々問題が起きてな。」
「問題?何があったんだ?」
「それが、中学の時のあの事でな。それに関わってた奴等が居て、」
「えっ!何でこんなとこに居るんだよ。それより竜は大丈夫なのか?また自殺しようとかしてないよな?」
「それは大丈夫だけど、ちょっと精神が不安定なんだそれで、竜の事が心配だから、明日、竜も学校に行く事になったから、お前らと一緒に学校に行けないかと思って電話したんだ。」
「そんなことなら、全然良いぜ!」
「咲月、誰と話してるの?」
「兄ちゃん、おはよう。昇と話してたんだ」
「丁度良い、初雪に電話代わってくれないか?」
「わかった。兄ちゃん、昇が電話代わってくれって」
「もしもし?昇、おはよう。どうしたの?」
「おはよう、初雪。詳しくは咲月から聞いてくれ。」
少ししてたった後
「状況はわかったよ。竜の事は心配だけど、それと同じくらい僕には、昇が心配だよ。色々することもあるだろうし、大変だろうけど無理は駄目だからね!」
「分かってる。初雪は本当、俺の事良く分かるな。声に出さないようにしてたはずなのにな。」
「そりゃ分かるよ、だって親友だもん。」
何時もこの優しさに支えてもらってる。俺が何も言わなくても分かって助けて、叱ってくれる。
「ありがとな」
「どういたしまして。それより何か用があったの?」
「初雪に話したいことは特にないんだ。ただ俺が癒されたかっただけ。それより初雪、ちゃんと寝たか?」
「寝たよ、何?また体調心配してるの?最近は結構体調良いんだよ?」
「よかった。今日は、俺学校休むから。学校頑張って。じゃあまた明日。」
「うん、また明日。竜にも、よろしく言っといてね」
「わかった。」
そこで、電話を切った。
竜が起きる前に朝ごはんを作ってしまおうと、朝陽が差し込むキッチンに立った。 END
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