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CHAPTER1
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〔ミズーリ州〕
ルーイ・ジョンソンは引っ越しの準備に追われていた
新しく住む家が決まり、明日すぐに引っ越すことになり、ルーイは今まで通っていた友人たちに挨拶ができないままその準備を進めていた
そこにもう準備を終えたであろう姉、アンバーが部屋に入ってきては暇を潰すという行為を繰り返していた
「アンタ友達にバイバイしなくていいの?」
「そんな時間あったらとっくにしてるって」
もちろん、アンバーも自分の友人たちに挨拶はしていない
この真昼間に外を出ても、皆学校に行っているという理由もあるが、アンバーには友達と言えるような人がいないというのが大きな理由だ。アンバーには彼氏がいるためか、1人でいても何も感じないそうだ。
「あれは?太っちょマイキーとかさ、挨拶しときなよ!アタシさアイツのこと結構気に入ってる」
太っちょマイキーとはルーイの元クラスメイトで、ルーイと仲良くしていた友人だ。名前の通り太ってはいるが、とても優しい性格でよく勉強を教えてくれた、ルーイにとって憧れの存在だ。
ルーイはいくら自身の姉でも友人を馬鹿にすることは許さない。自分のことは好き勝手言ってもいいが、友人を馬鹿にされることだけはどうしても許せない性格だった。
「いくら姉さんでもマイクのことを馬鹿にしたら僕怒るよ」
「ハイハイ、ゴメンね」
アンバーとルーイは決して仲の良い姉弟とは言えなかった。だがたまにお互いに褒め合ったりすると、お互いに喜んだりすることもある。
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