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CHAPTER3
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休み時間、ニコラスはルーイの手を引き「学校を紹介する」と言い、廊下を歩き回った。ニコラスに色んな教室を紹介され、ルーイもそれを楽しみながらニコラスについて行った。2人はあっという間に仲が良くなり、ルーイも次第にニコラスに心を開き、ニコラスもそれを受け止めた。
数ヶ月経過し、夏休みが始まる前日になった。
「コラーーー!!!そこ走らない!!」
先生の声が廊下に響く。ルーイとニコラスはその警告を無視し、全速力で廊下を走っていく。
「これから何する?」
「計画してたろ、毎日水浴び!プールなんて俺のアソコが痒くなる」
「プールってアソコが痒くなるもんなの?」
「知らない」
下ネタを話す2人は夏休みに何をするか計画を立てていたため、早くその計画を実行しようと猛スピードで走る。そこに2人の恐れるものが待っているとも知らずに。
「いでっ!!!」
「ニコラス!!」
学校で有名ないじめっ子たちだ。
彼らは2人以外にもいじめている生徒がたくさんおり、学校の先生たちでも手のつけようがないくらいのワルだ。5人でよくつるんでいて、そのリーダーが「レイン」という男だった。
レインは思いっきり走るニコラスの腹にパンチを食らわせた。ニコラスの走るスピードのせいもあってか、彼の腹に伝わる痛さはかなりのものだった。
「お前ら夏休みに色々計画立ててんだろ。だからそうやってはしゃいでんのか」
レインの維持の悪そうな目付きにルーイは睨みを返した。
「お前らには関係ないだろ」
「ん?弱虫ルーイくん今何か言ったかな?」
レインがそういうと彼を始め他のいじめっ子たちが大声で笑った。彼らの笑いを聞いてルーイは徐々に顔を赤くして鬼のような顔になる。それを見たニコラスは「大丈夫だから」と言い、ルーイに逃げるように伝えた。ルーイの怒りのこもった顔は変わらず、そのままその場を2人は立ち去った。
2人で学校の外を出た後、ニコラスは腹を抱えて苦しそうな顔をした。
「はは、俺らいい感じのスピードで走ってたみたいだな」
彼は冗談のように言ったが、ルーイには悲鳴にしか聞こえなかった。
「大丈夫?今なら近くに保健室があるし、そこで休んでもいいけど…」
ルーイは怖かった。自分のせいでニコラスが巻き添えを食らっているのではないかと、自分があまりにも弱いせいでニコラスは散々な目に合っているのではないかと。
「ルーイ、別にお前のせいで俺はあいつらにいじめられてる訳じゃないし、お前だってあいつらにいじめられてるじゃん。いつものあいつら、いつもの俺らだよ」
「うん…ごめん、弱くて」
その後、2人はいつも行く秘密基地へと足を運んだ。
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