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気持ちいい
冷たい手
「・・・・・・」
「熱があります」
「繭」
「解熱剤を飲んで眠って下さい」
「繭が・・・」
「ルームメイトです、よろしくお願いします」
「そうなんだ」
少し安心した
知らない奴よりもいい
薄暗い部屋の中で荷物整理をする繭
「明かりをつけてもいいよ」
「大丈夫です」
「いいからつけて」
「わかりました」
部屋の明かりがついた瞬間、体が凍り付くような感覚を覚えた
「千裕・・・」
「誰の事ですか?」
「違う・・・」
信じられなかった
繭は千裕によく似ていた
黒い髪も黒い瞳も本当によく似ていた
だからわかったんだ
千裕は俺を許してはくれない
一生ね
「誰かに僕が似ているのですか?」
「そうだね」
「それは楓にとっていい事ですか?悪い事ですか?」
「どうかな・・・」
最悪だと言えば千裕を拒絶した事になる
いい事だと言えば千裕を忘れると言う事になる
だから答えは出ない
「繭はどうしてここに来たの?あの時の制服は有名な高校だった」
「仕返しでしょうか・・・」
「えっ?」
「冗談です、ここの空気は澄んでいるので」
「病気?」
「いえ」
「そう」
とりとめのない会話
余り聞かない方がいいかもね
「小さいね」
「!!」
「気にしてるの?」
「うるさいです」
してるんだ
可愛いのに
「ここにいると言う事は2年?」
「はい」
ほどいた荷物からは英語の本がたくさん
「手伝おうか?」
「病人は大人しく寝ていて下さい」
「もう一つ聞いてもいい?」
「はい」
「和海の弟なの?」
「その質問にはとりあえずイエスと答えておきます」
「そう」
あっ、髪に葉っぱがついてる
体を起こし髪に手を伸ばそうとした時
「触るな!」
「ごめんね、葉っぱが」
「すみません」
明らかに触れられるのを拒否した
大人びた話し方と小学生のような体系
何だか不思議な子だった
仲良くなるのを自分から避けているようにも思えた
どうでもいい会話はしてくれるけどそれ以上はしてくれないらしい
と言うか、俺らしくもない
誰かを気にするなんてホント、俺らしくない
どうかしてるね、きっとこの微熱のせいだ
顔が似ているだけでこんなに動揺するなんてばかみたい
天井を見つめながらずっとそんな事を考えていた
「楓、熱はどうだ?」
「俺寝てた?」
「みたいだな」
「葵、彼を見た?」
「ああ、だから心配になってさ・・・ルームメイトとはね」
「千裕に似ていた」
「でも別人だ、大丈夫か?」
「そうだね、千裕はもういない・・・」
「楓」
「忘れたくても忘れられない、俺は毎日千裕を見るしかないんだ」
「だから別人だ、しっかりしろ」
俺はどうしたら・・・
「お前は何も悪くない、そうだろ?」
「・・・・・・・・・」
「楓!」
「そうだね」
「ああ」
これ以上心を揺らしたくはない
だから自分が耐えるしかないんだ
「散歩」
「余り自分を痛めつけるなよ・・・俺が辛い」
「大丈夫」
部屋を出て、3階に向かった
3階は3年生の部屋
この気持ちを消すための部屋
部屋のドアをノックする
音も無く開くドア
暗闇の中へ溶け込む俺
「来ると思っていたよ」
「なら話が早い」
「和海にやられたんだって?」
「テニスだよ」
「テニスでも得意なあいつにとって立派な凶器にもなる」
服を脱ぎ捨てベッドに横たわった
優しさはいらない
痛みこそが全て
求めているのは耐え切れないほどの痛み
手首に食い込む縄
動く度に締め付けられる
感覚さえも失われる痛み
「んっ・・・ああっ!」
「体じゅうが痣だらけじゃないか」
「うっ!」
出来たばかりの痣を指で押さえながら微笑む人
「お前は痛いのが好きな訳ではないのだろ?」
「嫌いだね」
「なのに痛みを欲しがる」
「気分だよ」
「へぇ・・・気分ね」
爪でねじられた胸元が赤く染まる
「ああっ!」
「舐めろ」
言われるがまま口に入れ、舌を使ってスライドさせた
「うぐっ・・・っ」
「もっと奥までだ」
「ぐっ・・・っ」
髪を掴まれ無理矢理喉の奥まで押し込まれた
呼吸も出来ない
意識が遠のいて行く
「気絶するのはこれからだ」
口の中から抜いたものを強引にねじ込み激しく攻められた
「いたっ・・・くっ・・・」
「痛いだろ?ローションもないからな」
「あうっ・・・くっ」
髪を掴まれたままバックから深く入り込み、腰を掴まれ激しく揺らした
「どうだ?」
「下手くそ」
「減らず口だな、痛みだけが苦痛ではないぞ」
そのままベッドに手足を縛り付けられ、俺のモノにリングをはめた
「痛い」
「苦しいのはこれからだ」
そしてローションで濡らした指で刺激を繰り返した
「ああっ!いやっ・・・」
「気持ちいいだろ?でもイケない」
「うっ・・・いやっ・・・ああっ」
気が狂いそう
「やめて・・・もうっ・・・ああっ!」
「何度でもイカしてやるよ、朝までね」
「ああっ・・・だめっ、また・・・ああっ!」
放出出来ないままイカされ、もう何も考えられなくなった
「お願い・・・出したい・・・お願い」
「そうだな、そろそろ夜も明ける」
手足の縄をほどき、俺を立たせたまま入り込んで来た
「んっ・・・いい」
「もっとだ」
「ああっ・・・っ」
膝が崩れそのまま床に倒れた
そんな俺の両足を持ち、深く入り込み更に腰を揺らし続けた
「もうっ・・・ああっ、イク」
「わかった」
指を絡め合うのは最後だけ
強く手を握りしめ、同時に果てた
「またね、弟によろしく」
「ああ」
そのままバスタオルを巻いて部屋に戻りシャワーを浴びた
これで眠れる
何も考えずに眠れるはず
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