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そろそろライブも近いし練習しようと思ったけどギターが無かった事を思い出した
スタジオは街に出ないと無いし、買うしかないかな
「楓」
「繭、どうしたの?」
「来て」
「ん?」
何だろう
音楽室?
別に用事は無いんだけど
「ギターがたくさん」
驚いた
音楽室には高価なギターがたくさん置かれていた
どうして?
「楓ならどれがいい?」
「たくさんありすぎて困るな」
「楓なら?」
「俺なら・・・そうだな」
あっ、これいいかも
前から欲しかったギターだし音もいい
でも高額過ぎて手が出ないのも事実だった
「これかな」
「どうして?」
「欲しかったやつだし、音色もいい」
「じゃ、それは楓のもの」
「えっ?」
「僕が壊したから」
「いいよ、これはすごく高いギターだし」
「もらって」
「でも」
「じゃ、条件を」
「条件?」
「ギターに僕の名前を入れて、嫌?」
名前か・・・
別に構わないけどもらう理由にはならない
「高価すぎる」
「もらって、いらないなら窓から投げ捨てる」
「えっ?」
繭なら絶対投げ捨てる
数百万の花瓶も割った子だし絶対やる
「わかった、ありがとう繭」
「名前は」
「入れるよ」
「繭&楓」
「えっ?」
「嫌?」
「えっと・・・ローマ字?」
「漢字」
「了解」
「うん」
週刊誌とかに書かれるんだろうな
でもそんな事はどうでもいい
繭の激しさは好き
本当にそう思うよ
「楓~、って何だこの高価なギターは?」
「何だろね」
「やばいな、俺現物見るの初めてだ」
「俺も」
「で、一体これは?」
「僕が楓のギターを壊してしまったので用意しました」
「壊した?いやいや、壊れないだろ?」
「壊れました」
「楓、本当なのか?」
「うん、壊れたね」
「でもあのギターは・・・ごめん」
「いいんだ」
「そっか」
「うん」
こうして新しいギターがやって来た
本当に繭にはかなわない
本当にね
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