アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
「イオ、先にシャワーを浴びて来い、ゆっくり温まれよ」
「・・・・・・・・・」
「ん?」
「別に、じゃお先」
「ああ」
窓辺のソファーに腰かけ、これからの事を考えていた
これで別れるのは余りにも寂しいし心配だ
でも、このままだと明日からまた同じように・・・
「お先」
「ああ・・・って!」
「どうせ脱ぐんだしいいんじゃない?」
いや、それとこれとは違うだろ?
イオは艶めかしい足を出してバスタオル姿で戻って来た
「イオは隣の部屋で寝ろ」
「えっ?」
「俺はここで寝るから」
「どういう事?」
「帰るのは朝でもいいだろ?」
「・・・・・・・・・・」
「どうした?」
「バカにしてるの?」
「いや」
「じゃ、憐れんでるの?」
「いや」
「じゃ・・・」
「お前といたいからだよ」
「えっ?」
「そうだ!イオ」
「何?」
「腕を」
「腕?」
「出して」
イオは右手を差し出した
俺はその手を握りしめ言った
「そっちじゃない」
「でも」
「いいから」
左手を掴んで、ブレスを外した
「何をするの?」
「こんなものじゃ隠せないぞ」
「・・・・・・・・・・・」
銀細工のブレスをはめて握りしめた
「よく似合う」
「葵は何がしたいの?俺を買うんじゃなくて飼いたいの?」
「バカ言うな、これは誕生日プレゼントだ」
「えっ?」
「確か来週だったろ?」
「プレゼントなんて初めて」
「だからもらってくれ」
「ありがとう、すごく綺麗」
「かなり悩んだんだけどよかった」
「大切にするよ」
「売るのはやめてくれよ」
「それは約束出来ないかな」
「おいおい」
「冗談だよ」
「じゃ、もう寝ろ」
「葵」
「ん?」
「これ返す」
そう言って俺が渡したお金をテーブルの上に置いた
「いいんだよ」
「嫌なんだ、これはもらえない」
「イオ、どうして?」
「何もしてあげられないから」
「一緒に食事してくれたし水族館にも行ってくれた」
「そんなの」
「じゃさ」
「うん」
「同じベッドで寝てくれ、それだけでいい」
「・・・・・・・・・・・」
「じゃ、寝るぞ」
「うん」
初めて同じベッドで眠る夜
俺は当然眠れるわけがない
明日はどうしよう
イオは目を覚ましたらそのまま姿を消してしまうのだろうか
「あのさ、イオ」
「何?」
「もうやめろ、お前のバイト」
「無理だね」
「じゃ、俺と住めばいい」
「理由がない」
「理由?食事を作ってくれればいい」
「今度はメイド?」
「そうじゃない、傍にいて欲しいから・・・と言っても俺の家族は極道だしお前が嫌か」
「それはどういう意味?」
「どう言うって・・・一日で好きになるのはおかしいか?」
そう、誰かが言っていた
恋はするものではなく落ちるものだと
「俺を好き?俺の事知ってるでしょ?」
「知ってるよ、でも好きだから・・・お金でお前を買った事を後悔しているんだ、だけどお前には金が必要だった・・・もう傷付いて欲しくないんだ」
「・・・・・・・・・・・」
「イオ」
「俺の事をイオって呼ぶのは葵だけ、久しぶりに聞いて嬉しかった」
「傍にいてくれ、俺が養うとかそんなんじゃない、でも傍にいて欲しい・・・それだけじゃダメか?」
「本当にもう一度バンドが組めるのかな」
「組めるさ、必ず」
「でも俺は汚れ切っているから・・・」
「体の汚れなんか消してやる、だから心まで汚れないで欲しい」
「俺ね、葵に再会した時絶望を感じたよ、あんな俺をみせたくなかった」
「うん」
「葵が俺を買うと言った時、更に絶望した・・・そこまで堕ちた自分が悲しかったから」
「ごめん」
「あのままホテルに行っていたら二度と会う事も無かったと思う」
「行くつもりなんか無かったよ」
「葵の優しさは俺の心を弱くする・・・本当は明日が来るのが怖かった」
「明日が来ても一緒に居よう、これからずっと傍にいて欲しい」
俺の話を聞きながら涙を零したイオ
本当に辛かったんだと思う
「泣くなって」
「仕方ないでしょ」
「ごめん」
「じゃ、俺を葵のものにしてよ、心も体も全部」
「イオ」
「この不安から救い出してよ、言葉だけの約束なんかいらない」
「お前はいいのか?」
「言わせないで、今すごく恥ずかしい」
「すごく可愛い」
ここにいるイオはとても震えていた
その体を優しく抱きしめてキスをした
絡めた指と激しく求める体
「いっ・・・」
「ごめん」
「大丈夫、続けて」
イオはいつも苦痛に耐えていたのだろうか
生きる為にいつも
「葵?」
「時間ならたっぷりあるだろ?」
「でもっ・・・そんな・・・ああっ」
舌を使い、丹念にほぐしながら綺麗な足を撫でた
指をゆっくり入れ、反応を見ながら何度もキスをした
「ああっ・・・何だかおかしい・・・」
「どうしたい?」
「入れて欲しい、今すぐ・・・お願い」
「わかった」
長い足を持ち、ゆっくり入り込んだ
「んっ・・・」
「力を抜け」
「うん」
タイミングを見ながら一気に入り込んだ
「ああっ!」
「痛いか?」
「平気」
「うん」
ゆっくり体を慣らしながら深く入り込み、激しく腰を揺らした
「んっ・・・ああっ!」
頬が赤く染まりイオも動きを合わせて来た
結構激しい
「俺が上に」
「うん」
ピンクに染まった胸元を指で摘み、細い腰を掴んだ
「すごく気持ちいい・・・葵っ」
「そろそろ交代」
うつ伏せになったイオの腰を持ち上げ、激しく攻め続けた
空をさまよっていた手をしっかり握りしめ、優しく髪を撫でた
「葵っ・・・もう」
「俺も」
流れ落ちる汗と甘い吐息
まじりあう液体と絡めた舌を伝う唾液
「んっ・・・ああっ、もうだめっ!」
「イオっ」
やばい
男との経験は初めてだけど溺れてしまった
「葵」
「ん?」
「もっとして」
「わかった」
俺達の重なった影が壁に映る
軋むベッドと波の音
イオに求められるがまま夜を明かし、イオを抱きしめたまま眠った
もう絶対離さないと決めたはずなのにね
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 169