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次の日から燕羽がまた行動を共にしていた
あのバッジを付けてね
「いい天気だね!」
「もうすぐ雨が降るけどね」
「えっ?」
「温室に行こう」
「うん」
俺達は温室に向かい、翔と繭は燕羽を挟むようにしてソファーに腰かけた
「ねぇ、燕羽」
「何?」
「コウモリの話覚えてる?」
「えっ?」
「こうもりの話、僕が話した」
「うん」
「お前は賢いコウモリになりたいの?それともバカなコウモリになりたいの?」
「・・・・・・・・・・・」
「このままだと本当に洞窟から出られなくなるよ?それでもいいのかな~と思って」
「ごめんなさい、もう二度と裏切らない」
燕羽の心に雨が降ったわけね
「信用出来ない」
「本当だよ!信じて」
「無理」
「繭!」
見事に燕羽が寝返って来た
そりゃそうだよね
繭が全てを相続する事を知ってしまったんだしこうするしかない
「どうすれば信じてくれるの?」
「繭、最後のチャンスぐらいあげたら?」
「・・・・・・・・・・」
「お願い、何でもするから!俺、次の生徒総会で起こる事も知ってるんだ」
「へぇ、話してみろよ」
「繭が挨拶する時、天井から・・・」
「ただの水をかける程甘くないだろ?」
「豚の血」
「生臭そうだな」
「暇人過ぎる」
「だな、で・・・燕羽どうすんの?」
「えっ?」
「おいおい、まさかそれを話しただけで終わりじゃないだろ?」
「俺が和海にそれをかける」
「へぇ」
「だから信じて欲しいんだ」
「どうする、繭」
「じゃ、これはこのままにして」
「これって何?」
「俺がお前のポケットにいれた盗聴器」
「えっ!いつの間に・・・」
「お前に水を零した時だよ」
「・・・・・・・・・・」
「下手な細工はすぐにバレる」
「わかった」
「そのまま和海の所に戻って」
「うん」
「そうだ、ついでに生徒総会で使う報告書を捨てて来い」
「わかった、やるから許してくれる?」
「やってから考える」
「うん」
燕羽が出て行き、翔と繭が笑った
何度見ても怖すぎる
「それで信じてあげるの?」
「まさか」
「一度裏切った奴を許す程甘くはない」
「だと思った」
その後、燕羽が捨てた報告書を作り直す和海のいら立つ声を聞いていた
ー一体誰が・・・燕羽まさかー
ー知りません、俺は何もー
ー忙しいのに最初から作り直しですー
ー和海、お前なら記憶しているんじゃないのか?-
ー全て話で済まない事ぐらいわかっているでしょ?-
まぁ、暇つぶしにはなった
そして生徒総会の日になった
午前はどうでもいい話で退屈過ぎた
そして午後の総会が始まった
「では来年度の生徒会メンバーをご紹介いたします」
始まったね
みんなそれぞれ挨拶をしていた
「では来年度生徒会長、彩流寺繭君」
「出来れば生徒会長に何かお言葉をいただけたら」
全校生徒の前だし断れないよね
「わかりました」
和海が壇上に立ち、話をしようとした瞬間
「うわーーー!」
「何これっ!」
「血だよ!!」
さすがの和海も避けられなかったらしい
そして繭が中央に立ち、話をした
「来年度は血生臭い事が起きないような生徒会活動をしたいと思います、以上」
そして幕が下り、生徒総会が終わった
ステージが気になったのでそのまま向かうと、怯えた生徒が和海に殴られていた
「申し訳ありません、バケツを持っていた手に何かが当たって・・・」
「言い訳は結構です」
「本当です!」
「私と同じ姿にしてあげますよ」
「和海様っ・・・許してくださ・・・っ!」
口を塞がれ、首を切られた
普通では考えられない事だ
でも一つだけ思った事があった
人間の血も豚の血もさほど変わりはないと言う事
幕の表と裏で行われている行為を知らずに笑いながら講堂を出て行く生徒達
「楓、戻る」
「うん、お疲れ様」
「よし、温室へ行こう」
「うん」
その後、和海がいら立っている声を聞きながらお茶を飲んだ
ー和海様、お体をー
ー黙れー
ー申し訳ありません!-
「これが和海の本性だな」
「うん」
ー誰が洗い流せと言った、全て舐めろー
ーはいー
「気持ち悪っ!」
「悪趣味」
「何時間かかるんだろうね」
「それな~」
ー燕羽ー
ーはいー
ーポケットの中を見せろー
「やばくない?」
「大丈夫」
ーはいー
ー・・・・・・・もういいー
ー髪を洗わせていただきますー
ーさっさとしろー
ーはいー
「どゆこと?」
「一番に疑われるのは燕羽だから盗聴器は別のうさぎのポケットに入れた」
「でも裸じゃない?」
「高性能」
「だな」
その後は聞くに堪えない声だったので途中で消した
「しかし体力あるよな」
「うさぎの飼育係だしね」
「軽く10人は傍にいたよな」
「いたね」
繭・・・何を平然と
「みんながばがばだったりして」
「和海のウサギは人参を後ろから食べる」
「突っ込まれてるだけで喜ぶとか頭おかしいな」
「翔も試したら?」
「絶対お断りだ!気持ち悪いし何のメリットも無い」
「確かに」
「でも当分匂いは消えないから顔を見なくても済む」
「そう言う事」
人参を後ろから・・・
結構太いよね
想像したら人参がもっと嫌いになった
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