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「楓、生徒会の話があるから翔の部屋にいる」
「わかった」
「先に寝てて」
「起きてるよ」
「寝てて」
「わかった」
「うん」
部屋を出て翔の部屋に向かった
僕にはやる事があったから
「来たな」
「行く」
「これが必要だろ?」
「うん」
金属バットを持ち、翔と寮を出た
「悔しい?」
「当たり前」
「だな」
僕達はバットを持ったまま、ウサギ小屋に向かった
「さっき和海が戻ったから誰もいない」
「いてもいいけどね」
「だな、じゃ景気よく行くか!」
「翔」
「ん?」
「もう予算は出さないから」
「当たり前だ、二千万のウサギ小屋なんか必要ない」
「うん」
バットを握りしめ、ウサギ小屋を叩き壊した
和海の好きそうなグラスや花瓶も叩き壊し、内装も破壊した
「さて、壁は?」
「これ」
「吹き飛ばすわけね」
「勿論」
僕が作った爆破装置を壁にセットして翔と二人で微笑んだ
「行くか」
「うん」
歩きながらへこんだバットを投げ捨て、爆破ボタンを押した
「粉々になった音だな」
「そのつもりだし」
「さすが」
ウサギ小屋ぐらいでは気が済まないけど仕方が無い
「来たみたいだな」
音を聞いて和海がやって来た
「借りは返さないとね」
「やってくれましたね」
和海が怒ってる
ざまあみろ
「会計はもう金を流せないからな」
「許しませんよ」
「許して欲しいなんて一度も言っていないけど?それに謝っても許してもらった記憶がないんだけど」
「翔・・・」
「新しい小屋を建てたいなら自腹で建てろ・・・でもまた壊すけどね」
「翔、行こう」
「だな」
こんな事をしてもまた小屋は建つんだろう
だけど、どうしても許せなかった
「じゃ、おやすみ」
「おやすみ」
翔と別れて部屋に戻ると楓が起きていた
「繭」
「少し遅くなった」
「髪に葉っぱがついてる」
「・・・・・・・」
「俺の為だと思うけど、無理しないでね」
「ごめんなさい」
「どうして謝るの?」
「怒ってない?」
「怒ってないよ、心配してるだけ」
「うん」
「手を出して」
「手?」
「豆が潰れて血が出てる」
「大丈夫」
「ダメ、出して」
「うん」
豆が潰れていたんだ
バッドをかなり振り回したからかな
「これでいい」
「ありがとう」
「痛くない?」
「平気」
「そう」
「もう寝る」
「うん」
「楓、髪の事・・・ごめんなさい」
「もう言わないで、この髪型も気に入ってるんだから」
「うん」
楓が弱いわけじゃない
むしろ強いと思う
だけど僕は護りたい
楓の大切な手は絶対傷付けたりしない
「体が冷たい」
「楓の腕の中は暖かい」
「うん」
「楓、明日出掛けたい」
「いいけどどこに?」
「明日楓達の新曲の発売日」
「えっ・・・あげるよ」
「買いに行く、百名様限定ポスターもらう」
「わかった」
今回のジャケットの楓は好き
ポスターは絶対手に入れなければ
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