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寮に戻ったのは夜の8時だった
途中で食事をしたから少し遅くなったかな
「シャワー」
「どうぞ」
疲れたけど楽しかったな
と言うか、水族館で買ったちんあなごグッズ
可愛いけど、たくさんありすぎて蛇に見えて来た
「お先に」
「じゃ、俺も」
「うん」
髪が短くなったからシャンプーは楽になった
でも癖で髪をかきあげてしまう・・・無いけど
「繭、髪を乾かさないと」
「うん」
本当に可愛いな
しかもちんあなごのパジャマになってるし
「繭~」
「どうぞ」
「おわっ!何だこのへんな生物はっ!」
「ちんあなご、翔のも買って来た」
「やっぱり水族館にいたのか」
「うん」
「氷龍が泣いてたぞ、レストランの従業員の事で」
「ちゃんとした人を集めて欲しい」
「わかってるよ、で・・・楽しかったか?」
「レストラン以外は楽しかった」
「そっか」
「これお揃い」
「パジャマ・・・」
「可愛い」
「お前の可愛いのツボが謎だけどね」
「ズワイガニの方がよかった?」
「いや、それは着ないかも」
「それとあなご寿司」
「可愛いあなごを食べるんだ」
「アナゴは美味しい」
「だな」
ちんあなごは可愛い
普通のアナゴは美味しい
「一応報告だけど」
「どうしたの?」
「凝りもせず、ウサギ小屋を作り出したぞ」
「自腹なら好きにすればいい、また壊すだけ」
「だな、じゃお土産ありがとう」
「うん」
「楓もまたな」
「うん、おやすみ」
やはりあの小屋を壊したんだ
やる事が派手だね
「楓」
「ん?」
「もうすぐ学園祭」
「だね」
「忙しくなる」
「無理しないでね」
「平気」
繭が近付いて来た
ちんあなごのパジャマ姿で
「僕からする」
「するって何・・・っ」
キスの事だった
と言うか、明らかに上達してる
「繭」
「僕は子供じゃない」
「そうだね」
「少し遠慮してたけど、もう遠慮はしない方がいいと思った」
「遠慮って・・・んっ」
キスの遠慮って事?
確かに激しいしすごく上手
「楓・・・」
あれ・・・
もしかして押し倒されてる?
おかしいな・・・逆のような気もするんだけど
指を絡めながら舌を絡みつける繭
えっと・・・どうしよう
絡めていた舌が首筋を這っていた
もしかしてこれは
「繭?」
「寝る」
「うん」
途中でやめたのはどうしてかな?
もしかしてすごく嫌な顔をしてたのかな?
別に嫌じゃなかったけど・・・
「もっと続けて欲しかった?」
「えっ?」
「冗談」
「・・・・・・・・」
すごく大人の表情をして俺を見つめていた
その瞳にゾクゾクした
と言うか今までで一番キスが上手だった・・・なんて言えない
「疲れた?」
「疲れたけど楽しかった」
「僕も」
そしていつものように繭を抱きしめながら眠った
その日の夢はちんあなごに襲われる夢を見た
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