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何だかんだで学園祭当日になってしまった
でも、何かを作るっていうのはいいよね
みんなで作るのは楽しかった
「楓、衣装」
「ありがとう」
なんだかたくさんあるけど
「その黒いのを着て」
「うん」
「紫」
「うん」
「赤」
「うん」
「シルバー」
「うん」
何だろう
バンドの衣装より派手な気がする
「白」
「うん」
着替えだけで疲れて来た
「それにしよう」
「これ?」
「うん、王子様みたい」
「執事じゃなかった?」
「それがいい」
「わかった、じゃこれにする」
ものすごく気品がある執事服だな
デザインも凝ってるし気に入ったかも
「午後に行く」
「わかった」
繭は忙しそうだ
朝食を食べてすぐに行ってしまった
「楓、そろそろ行こう」
「うん」
今日は翔と学園に向かった
「衣装どんな感じ?」
「氷龍が言うには、茶々姫らしい」
「聞いた事あるかも」
「戦国時代の意味が知りたい」
「動けるの?」
「動けないよ」
「だろうね」
「かぐや姫とかメジャーな姫かと思ったのに」
「乙姫とかね」
「そそ!」
「見に行くね」
「是非来てねー」
「棒読みすぎ」
「来年は絶対やらないから」
「来年はドレスを着た姫だったりして」
「絶対嫌だ」
「と言うか、うさぎが目立つね」
「和海個人の模擬店のうさぎだろ?」
「個人?」
「お偉いさんの接待うさぎ」
「ここって高校だよね?」
「派手な事はしないと思うけど、おやじがそっちに流れた方がいいしね」
「確かに」
「んじゃ、頑張りますか!」
「だね」
「また後で」
「うん」
翔と別れて自分のクラスに向かった
高校の学園祭らしくない本格的な造り
いくらかかったんだろうね
「楓さん、お待ちしておりました」
「ところで執事って何をするのかな?」
「えっとですね・・・女性でしたらお嬢様と」
「お嬢様ね」
「男性でしたらお坊ちゃまか旦那様」
「うん」
「後、写真撮影は500円ですので」
「それもやるの?」
「お願いします」
「500円か・・・事務所的にどうなんだろう」
取り合えずやりたくないから適当な事を言ってみた
「あっ、千円にしますか?」
「どうせなら1万」
「わ、わかりました」
これで撮影をする人はいないと思うしね
「あっ、講堂へ行かないと」
「うん」
講堂へ行き、しばらく待っていると繭が挨拶に現れた
もう立派な生徒会長だね
「では、事故の無いように楽しんで下さい」
「楓さん、教室に戻ったらすぐに着替えを」
「うん」
今日は賑やかだね
周りがキラキラしてるしお祭りみたい
「着替えるか・・・」
繭に選んでもらった服に着替え、椅子に腰かけた
「どうしましょう、楓さん素敵です」
「ありがとう」
「あっ、のぞき見禁止!」
騒がしいと思ったら廊下にもう人だかりが出来ていた
「ではみなさん、頑張りましょう!」
甘く見ていた
人が多すぎる
サボれない
「楓様、素敵です」
「何を召し上がりますか?」
「ハーブティーをお願いします」
「かしこまりました」
すごく忙しい
お客がどんどん来るし
「あ、あの・・・撮影をお願いします」
「いいけど」
「やった!」
一万では安かったのかな
ここは金持ちしかいなかったんだ
「次は誰?」
「僕です」
「うん」
「あの、ポーズは後ろから抱きしめて欲しいです」
「ダメです」
「繭?」
「楓、僕に紅茶を」
「かしこまりました」
びっくりした
繭が来ていたなんてね
「抱きしめるのはダメ」
「わかった」
「翔の所に行こう」
「うん」
「楓さん?」
「俺の仕事は終わり」
「そんなぁ~~」
「また明日ね」
そのまま繭と翔のクラスに向かった
ここもすごい人気だね
「会長様と楓様、いらっしゃいませ」
「・・・っ」
「・・・・・・・・」
「笑いを堪えるなっ!」
「似合ってるね」
「もう重くて」
「だろうね」
「楓の執事も似合うな」
「今日はもうおしまい」
「じゃ、俺も!」
翔は着物を脱いで深呼吸をしていた
「はぁ~、すっきりした」
「僕のクラスに行こう」
「お化け屋敷だね」
「うん」
高校のお化け屋敷なんて知れている
「ぎゃーーー!」
「結構怖いね」
「音響とメイクに凝った」
「成程」
あっ、葵だ
そっと後ろから近付いて驚かせた
「わっ!」
「うおっ!」
「ひっ!」
「楓か?」
「葵、グロすぎ」
「だろ?自分が怖いし」
驚いた
物凄くメイクが怖かった
でも華の方が数倍怖かった
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