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いい天気だな
繭は楓がいないから元気が無いけど
「翔、買って来たよ!」
「サンキュー」
「繭君、楓は?」
「ライブが近いから練習」
「人気があるからね」
「・・・・・・・」
「ほらメロンパンでも食べろ」
「・・・・・・・・・」
「どうした?」
「食べたくない」
「お前、燕羽が買って来たからか?」
「・・・・・・・・・・」
「いいよいいよ、じゃ俺が食べるね」
まだ楓と俺以外は信用出来ないか
「じゃ、俺も食べよっと!これ限定だったよな?」
「そうだよ、必死で奪い取って来たんだからね!」
「偉いえらい!」
燕羽の頭を撫でながら繭を見た
めちゃくちゃ食べたそうじゃん!
笑いそうになるのを必死に堪えた
「繭、ほら大丈夫だから食べろ」
「・・・・・・・・・・」
「じゃ、いまここでパンを混ぜて選んで食べればいいだろ?毒が入っていたら俺だって食べないよ、でも燕羽は友達だから」
「・・・・・・・・・・」
「じゃ、袋に入れてかき混ぜるぞ」
繭はじっとそれを見ていた
「ほら、選べ」
「じゃ、俺から選ぶね」
燕羽が選び、パンを思い切り頬張った
「おいしーい!!」
「繭、どうする?」
「・・・・・・・・・燕羽は友達?」
「そうだろ?違うのか?」
「違わない・・・食べる」
「うん、食べろ」
繭は袋の中からパンを取り出し思い切りかぶりついた
まじ、ハムスター!
「美味しいだろ?」
「ぐっ!」
「燕羽、飲み物!」
「あ、これ」
「お前、センスいいじゃん!繭、イチゴ牛乳だぞ」
「飲む」
「もう少し落ち着いて食べろ」
「飲む」
「わかった、ほら」
イチゴ牛乳が世界一似合うんじゃないのか?
俺でも、可愛いと思えてしまう
「そうだ、写メって楓に送ろう」
「ダメ」
「どうして?」
「髪の毛、はねてる」
「大丈夫だって!撮るぞ」
「ダメ!」
「もう遅い、送信と」
「翔のバカ」
「寝ぐせも可愛いから大丈夫!」
そしてすぐに返信が来た
「繭、ほら」
「楓」
「あいつらも食事中みたいだな」
楽しそうな写メが返って来た
繭はそれをじっとみつめていた
「今、これ繭に送るから」
「うん」
「どこに電話してるんだ?」
「この食事はバランスが悪い、だからデリバリーを頼んだ」
「おいおい、お前のデリバリーは普通じゃないだろ」
「ピザよりマシ」
「あそ」
楓達、驚くよな
繭のデリバリーは三ツ星レストランだろうし
シェフがそのまま向かうに違いない
「繭君、髪に葉っぱが」
「燕羽、ダメだ!」
「触るな!」
「ご、ごめん・・・」
楓はよくても燕羽にはまだ気を許すわけがないよな
落ち込んでいる燕羽の隣りで、何事も無かったかのようにパンを食べる繭
「気にするな」
「うん、ごめんね」
「繭、その髪パックそんなに小さくしてどうするんだ?」
「捨てる」
「そっか」
かなり小さくまとめたパックはある意味危険だ
そしてそれをありえない速さで投げた
「痛い!!」
「何?」
「うさぎ臭かった」
ああ、そう言う事か
「翔、あいつら和海様のウサギだ」
「飼い主がいないから発情しても仕方ないからこっちに来たのか?」
「お前達が和海様を・・・」
「止めろ、和海は事故だろ」
「話しかけても無視されるし、お前達のせいだ」
うるさいな・・・
「てか燕羽~、和海様はないだろ」
「あっ、だね」
「お前達、何を笑ってる」
そして、食べ終わった繭が静かに言った
「貴方達、会長の僕に喧嘩を売るとはいい根性をしていますね」
「・・・・・・・・・・・・」
「そんなに退学になりたいのなら仕方がありません」
「えっ?」
「今、ここに居る生徒と首輪を付けている生徒は退学処分にします」
「そんな・・・」
「では、その目障りな首輪を外したらどうですか?」
「嫌です!」
「わかりました」
あーあ
繭は容赦ないからな
「翔、行こう」
「ああ」
そして和海のうさぎは全て退学処分になった
でもこれって・・・ある意味和海の為にもなるのか?
だけどすぐにまた違う取り巻きが出来るだろうけどね
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