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「あの、楓さん?」
「ん?」
「これは一体?」
みんなが驚くのも無理はない
実際、俺も驚いたし
「目の前で、高そうなテーブルや椅子がセットされていますけど?」
「だね」
「楓、これはどう言う事だ?」
「これは・・・繭のお弁当かな」
「お弁当にしては違うような」
「葵、繭のお弁当はこれが普通だと思う」
「ねね、繭君って生徒会長の?」
「イオ、そうだ」
美味しそうな匂いが立ち込めて来た
「どうしてこんな事に?」
「多分、さっき撮った写メにピザが映っていたからかも」
「それだけで?」
「うん」
「みなさま、ご準備が整いましたのでこちらへ」
スタジオがレストランになっていた
「野菜を多めにとのご注文でしたので」
「・・・・・・・・・・はぁ」
そういう所は抜かりが無い
「楓、説明しろ」
「冴達は学園が違うから驚いただろうけど、俺の恋人は世界を動かせるような会社をたくさん持っている馬鹿がつくほどのお金持ちらしい」
「はい?」
「でもって、俺達の学園の生徒会長様だ」
「さっき聞えた彩流寺ってやはり」
「うん、とにかく食べよう」
「だな」
高校生の食事とは思えないフルコース料理らしい
テーブルには白いテーブルクロスにダリアの花
ここってスタジオだよね?
「本日のスープはミネストローネでございます」
野菜三昧だ・・・
「美味しい!楓、すごく美味しいよ」
「華が興奮しているな、相当美味しいらしい」
「俺達も頂こうよ」
「だな」
冴達も食べだした
「美味いな」
「だろうね」
「ここのレストランって超有名店で予約制で数年待ちらしいよ」
恐ろしい・・・
そして俺達は2時間かけて料理を堪能した
コース料理ってこんなに時間がかかるんだ
でも、量も丁度よかったかも
「楓、会長にお礼言っておいてくれ」
「うん」
「すごく美味しかったって言ってね」
「うん」
「俺達は知らないけど礼は言っておいてくれ」
「うん」
今日は早く帰ろうかな
繭にも会いたくなったしね
「今日はこれで終りね」
「オッケー!」
「明日はオフで次の練習は明後日の午後からでいい?」
「ああ」
明日は日曜日だし繭と一緒に居よう
きっと寂しがってるだろうしね
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