アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
見た目では想像出来ないもの
-
Side 光琉
「紅葉〜もうすぐで会場着──」
話しながら横を向くと紅葉の姿がなかった。
「紅葉?!」
はぐれたか……。さっきの所にまだいるか?でも紅葉も俺のこと探してたらすれ違いになるしな。
でも戻るか。いなかったら他の所探せばいいだけだし。
にしても来た時より人多いな……。これ見つかるのか?
紅葉とさっきいた所に戻ってきた。が、紅葉の姿はない。
その前にいた所やまだ行ってないところも探したが見つからない。
どこにいんだよ……。誘拐された……?まさかな。そんなわけないよな。いくら紅葉が可愛くても……な。
「……し…………う…………さ……し…………と…………い……の……」
「お……た…………が……や………」
少し遠くで揉めている人たちの声が聞こえる。
俺はその方をちらっと見た。
そこには見覚えのある女と男が2人いた。
あの女……紅葉……か……?あんな服着てたよな。まじで誘拐されちゃってんじゃないのかこれ。助けに行かないと……!
と思いそこに向かった。
「おりゃあぁ!!」
──ビターン!!
が、途中で大きな声と大きな音がした。
「ふざけんじゃねぇぞ!!」
──ビターン!!
……投げた。紅葉が。男を。2人も。
あの見た目でそんな力あんのかよ。いやそんなこと思ってる場合じゃねぇ。早く行かないと。
「紅葉!!」
紅葉がくるりと振り返りこっちを見た。
すると、先程まで怒りを軽く含んでいた紅葉の顔がぱぁぁと笑顔になった。
「みーくん!!良かったぁ!もう会えないかと……」
「ごめん!ちゃんと確認しながら歩けばよかったな。今から行けばまだ間に合うと思うけどどうする?イルカショー見に行く?」
「行きたい!」
「じゃあ行くか」
自然に紅葉の手を繋ぎ2人で歩いてイルカショーが行われる会場へ向かった。
あの2人はどうしたかって?放置ですよ。
周りの人は見て見ぬフリ。一件落着。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤSide end
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 72