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勉強会
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あの楽しい日から約1週間がたった。そして今は学校。そこでとある現実が突きつけられて私の周りに死んでいる人が数人。そのとある現実とはテスト。いつの間にか迫ってきていた1学期末。まさかの1週間前。
まぁ私は前から少しずつ勉強してたから大丈夫なんだけど拓麻とか芽依ちゃんは死んでいる。そしてよくみーくんと一緒にいる不良みたいな見た目をしている金髪さんも。
「紅葉……勉強……教えて……く……れ……」
「そうだろうと思って用意してるわよ。いつものミニテスト。できないところは大体わかってるつもりだけど“つもり”だからね。今日から部活もテスト休みだしこのままやりましょう」
「ありがとう。俺紅葉がいなかったら留年する気がする……」
そんな風に思うなら予習はしなくても復習くらいしたらいいのに……。
「いーちゃん私も!!私も教えてー!」
「芽依もやるなら私もお願いしようかな」
「え、優香ちゃんも?普通に勉強できるじゃない」
優香ちゃんは今まで勉強会なるものに参加したことがなかったから正直驚いた。けど4人揃ってないのはちょっと寂しかったから嬉しい。
「いやまぁそうだけどさ、中学ん時から楽しそうにやってたから入りたくて。それに数学がちょっと不安で」
「そう。ならみーくんとそこの金髪さんもやらない?みんなでやった方が捗りはしないかもしれないけど楽しいから!」
いっぱい人がいるとおしゃべりばかりで手が動かないのはあるある。それでも学力は絶対に上げるから大丈夫。なはず……。みーくんも優香ちゃんもいればなんとかなる!
「俺はいいよー。アオは?やる?」
「俺いていいの?この人たちのこと何も知らないよ」
「逆にやらなくていいの?さっきまで死んでたよね?やらないと赤点取るよ絶対。それに紅葉はこの学年で1番頭いいし」
赤点……その言葉を聞いた瞬間拓麻が目を輝かせた。まぁ拓麻も勉強しなかったら赤点取りそうな学力だものね。
「ヒカよりも頭いいの?」
「うん。悔しいけどね」
「じゃあやる」
「俺らもやるね。ここの教室使う?」
「そうね。このクラスの人たちほとんどみんなどっか行っちゃったし丁度いいと思うわ」
こんな大人数でやったらきっとうるさくしちゃうから誰もいない方がいいわよね。
机を6個くっつけて
拓麻 私 芽依ちゃん
みーくん 金髪さん 優香ちゃん
という形で座った。
こんな感じでいつもの倍の人数での勉強会が始まった。
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