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幽霊
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「バスケ部ってどんくらいの人数いるのー?」
聞いたのは芽依ちゃん。
「どんくらいだろう。吹奏楽の半分もいないくらい?」
「俺もわかんない。まず全員が集まることないからなぁ」
「そうなんだよね。幽霊ホイホイな部活だから」
みーくんと拓麻が答える。
それよりも幽霊ホイホイって何かしら。
「幽霊ホイホイっていうのはまぁまんまの意味で、幽霊部員が集まるんだよ。コバエがホイホイのパクリ?」
みーくんが笑いながら言う。
コバエがホイホイ……そんなに緩い部活なのね。
吹部も幽霊部員はいるけど何人か。来ないくらいならやめるっていうアレだからね。
吹奏楽は1人でも足りないとバランスが崩れて良い音楽は出来上がらない。みんなそれをわかっているから抜けていく。
「まぁバスケも人がいないとちゃんとした練習にならないから来ないくらいならやめろって話なんだけど、そこまでガチでやってる部活でないんだよね。なのに全国大会常連校っていうのが俺には不思議で仕方ない。上手い人は本当に上手いからなのかな」
この学校は人が多い分その物に長けている人が多くいる。きっとそういう人がレギュラーとかになっているから全国大会に出れるのよね。
吹奏楽もすごい人数がいて、みんな上手いけどコンクールに出られるのはその中の4分の1くらい。上限がなければいいのにね。
「幽霊部員になるくらいなら楽な部活とか入ればいいのにねー。文化部でもさ、美術部とか漫研とかあるのに。映研とか聞いたこともないようなものもあるのにさー」
映画研究部はあんまりある学校は少ない。大学くらいになるとあるのかもしれないけど。あとは漫画研究部に対抗するかのように小説研究部があったり。
運動部もたくさんあるけど文化部もそれ以上にある。書道や華道や茶道、吹奏楽や美術や放送、研究部系は漫画に小説に映画にアイドルにあと何があったかしら?アニメとドラマに音楽……他にもいっぱいあった気がするわね。
「週1の活動のやつもあるしね。それでも嫌だったら帰宅部になれってことよ」
「例えば俺みたいに?」
久しぶりに口を開いた優香ちゃんと遠藤くん。
そういえば遠藤くんは帰宅部だったか。
「帰宅部は楽でいい。すごく。ヲタクに優しい部活もあるけど俺は1人でフィーバーしたいんだ!!この世はグローバルだからネットもあるし、そこで繋がることも出来るから部活なんていらないんだ!!」
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