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消えたパパ
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Side 紅葉
「…………は……いろは……紅葉!」
「ん……だれ……あ、銀杏」
「おはよ、夜ご飯だって」
「わかったわ」
いつの間にか寝てたのね私。みーくんが帰った記憶がないもの。折角来てくれたのに寝ちゃうなんて失礼なことしたわ。後で謝っておきましょう。
「大分顔色いいじゃない。熱もかなり下がってるんじゃない?」
「そうだといいんだけど……」
リビングに行くなりすぐママに話しかけられた。
顔色が良くても熱がひいたとは限らないわよ……って思ったけどそれは留めておく。言ったら怒られそう……。
「今日は紅葉に合わせて消化のいい雑炊よ。栄養満点!」
「そう。というかパパは?」
「パパは呼び出されましたとさ」
「なんかの書類出し忘れてたらしいよ」
昼頃にはいたはずのパパの行方を聞くと妹2人から返ってきた。はる姉はいつの間にか違う家に帰ったらしい。
「はいはい、いつものパパのドジよ。あんな人気にしない気にしない。さ、食べるよ」
「「「はーい」」」
ママのパパを疎外する様な言い方はいつものことだからこの家では誰も気にする人がいない。パパが不憫に思えるかもしれないけどまぁ、それはパパが悪い。
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