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起床
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「……て……を……まして…………いろは……」
誰かの声がする。きっとみーくんの声。これは夢?それとも現実?
「起きて……紅葉……」
「みー、くん……?」
目を開けるとそこにはやはりみーくんがいた。
何故か泣きそうな顔をしている。
「紅葉の馬鹿っ!なんで、なんであんなことしたの……?」
みーくんの目からは涙が溢れてきた。
でも、それよりも
「あんなことって?」
「紅葉はぁ、何がどーでそーしたのか私にはわからないけど、自殺しようとしたんだよ」
「優香ちゃん?え、というか私死のうとなんてしてたの?ん?そもそもここどこ?え?」
何が起きたのかわからない私は頭が混乱している。
「紅葉本当に覚えてないの?」
「何のことを指してるかわからないけどええ」
「まじかぁ。あ、芽依はおじさんたちに紅葉が起きたことを知らせに行ってる。蒼馬は……多分アニメ見てるかな?」
まぁとりあえずなんとなく今の状況はわかった。
何かがあって死のうとした私は死ねなくて入院、そしてそのことを綺麗さっぱり忘れている。一種の記憶喪失かしら。
「まぁでも世の中忘れた方がいいものもあるし?いいんじゃない?あ、そうそう、多分退院はすぐできると思うけど一人で行動するのだめだから。流石にトイレは中まで一緒に入れとは言わないけど一緒に行くこと。お風呂も。誰かと入る。って言ってもお前ん家女ばっかだよな。まぁそこは後後」
なんかすごい迷惑をかけてる気がするわね。
え、てか私何日ここにいるの?ん?
「4日くらい寝てたね」
「よくある話よりは短くて良かったよまじで」
「もうそろ君の彼氏さんが死にそうだったからね」
「それな。ずーっと紅葉のそばにいて食べることもしないし寝ようともしない。家では蒼馬が一緒にいたらしいんだけど全然寝ないから俺の方が寝不足だーっつって隈ひどかったよ」
「変なことして迷惑かけるよりは相談して迷惑かけなさい。わかった?」
「はい……」
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