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衝撃の光景
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Side 銀杏
今日はなんとなく早くお風呂に入ってのんびりしたい気分。1ヶ月に1回くらいあるんだよね〜。
というわけでレッツゴートゥーザお風呂!
やってまいりましたお風呂です。しかし誰かが入っているようだ。誰だ?こんな時間にお風呂入るなんて私以外入る人はいないはずなのに。これは……やるしかない。
コンコンコッコンコン
あれ?
コンコンコッコンコン
「誰入ってるのー?」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
って違ーう!そうじゃない!なんで返事ないの?!は?!意味がわからないよ!もう突撃していい?男でもいいよね。家族だし。うん。
入りマース。オープンザドア。
え…………。
私は言葉を失った。だってさ、まさか……私と一緒に生まれてずーっと一緒にいる人が……さ、腕切って……死のうとしてるなんて誰も思わない、じゃん?
これどーしたらいいの……?あ、今日パパ……いたよね。
「ぱ……ぱ……」
だめだ。こんなんじゃ聞こえないよね。
「ぱ、パパー!!!!早く、早く来て!!紅葉が……」
今まで我慢していた涙が声と共に出てきた。
ねぇ、紅葉。なんでこんなことしたの?光琉くんは?幸せなんじゃないの?
あ、腕……出さないと血止まらないよね。
震える手でなんとか紅葉の腕を浴槽から出す。
しっかりとは見ていなかったけどお湯は真っ赤に染まっている。
「銀杏?どうした?」
「パパ……紅葉が……冷たい……生きてる……よね?」
「紅葉?!銀杏、まず救急車を呼んで、それからタオルいっぱい持ってきて」
「ん!」
もう声が出なくてコクコク頷くことしかできなかった。
リビングに行き、ママがいたからママに救急車を呼んでもらい私はタオルを持っていった。
「パパ……持ってきた」
「ありがとう。手を洗ってママのところにいなさい。ここにいたら気が滅入るだろう。パパに任せておいて。これでも医者なんだから」
「うん……」
パパに言われた通り紅葉の血で濡れた手を洗いママのところへ行った。
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