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プラネタリウムと流れ星
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きらり、きらり
煌めき揺らめき流れる星を追いかけて小高い丘へ上ったひとりぼっちの自分
お星さまが流れたのを見つけたら、その光が消えるまでにお願いごとを3回言えたならお星さまの神様が叶えてくれるなんて信じられない
ゆらり、ゆらり
ぼんやりくったり寝そべった床の上で天井と近付けそうな気持ちになる自分
小さな窓に切り取った自分だけの宇宙にきらりと光ったような気がして、手を伸ばしたけれどその星はもうずっとずっと前に過ぎ去ったものなんだ、と手を引っ込めた。
描こうとしても描き切れないその瞬きと熱さはどこへ行けば手に入りますか。
どんな色を塗ればあの色になりますか。
しゃらんら、しゃらら
赤ん坊の時にいつも天井にあったキラキラのお星さま。
それはきっと偶然を装って必然的に目の前に現れる。
まるでハーレー彗星のように
君は突然現れて僕の事を魅了して逃がしてくれない
衝撃的に、叩きつけるように。
どこまでも、どこまでも。
印象派のような貴方の実体のないその姿の本来の形
鍵の行く末は貴方そのものだった
そしてそれ自体が俺の色だった
熱い 熱い 視線が、熱い
届かない
塗りたくりたい
届かない
今日という日を過ごすことも、明日を迎えることも
一番近くで共にしていたいから
混ざり合う色を溶かして夜空に染め上げよう
偶然を装って必然的にすぐ近くにあった。
絵を描くときにすぐに手の届く絵の具のように
夜になって見上げたらそこにある星空のように
その必然を永遠にしてみせる
シリウス・シンプル
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