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たったひとつの。
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センラsaid
たまたま出張がここで坂田の家に近くて良かった。
志麻くんも今日用事でこっちおったらしいし。
そんなこと冷静に考えてる自分と、どうしようも無く焦ってる俺がいた。
せ「もしもし志麻くん!」
し【もしもしー?センラくんから電話とか珍し。】
せ「うらたんが危ないかもしれへん。」
し【・・・え?】
せ「坂田が言うてんねんけどさ、多分事故や。」
し【そ、そんな、え、?】
せ「とにかく、今すぐ坂田の家行って!」
し【わ、分かった、!】
坂田の家に着いてインターホンを鳴らす。
するとすぐに鍵が開いて目の赤い坂田が出てきた。
さ「センラ、どうしよ、俺、うあぁああ!!」
さっきも泣いてただろうにまた泣き出す坂田。
せ「落ち着き。うらたんが死ぬわけないやろ?」
さ「でも、そう思ってまうやん!」
せ「まだ分からんやろ!!」
さ「っ!」
せ「・・・ただちょっと揺れただけかもしれへんやん。擦りむいただけかもしれへんやん・・・!」
さ「・・・。」
せ「志麻くん来たら、もう1回説明して?」
さ「・・・うん。」
まるで自分に言い聞かせてるみたいだ。
うらたんがおらんくなったら、俺はどうしたらええんやろか。
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