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黙っていると、フワリと肩口に柔らかい感触がした。驚いて顔を上げると、狛枝の色素の薄いウェーブの髪の毛だった。
「しつこくしてゴメンね…?でもさ、ボクは本当にヒナタくんが好きなんだ。だから、本当に、本当に本当に本当にイヤだったら、部屋替えしよ?」
同性の男に抱きつかれているのに、嫌悪感は何故かなかった。頬の辺りに柔らかい感触と、耳元に狛枝の不思議なトーンの声が響く。
なんで、俺は、この男を突き飛ばさないんだろう?
「ヒナタくん、ハッキリと言っていいよ?恨んだり、突き飛ばしたり突き落としたり、刺したりしないから、ハッキリと言って。ボクと同じ部屋は、めいわく?」
「??????!!!」
ベリッと引きはがすと、俺は狛枝に指を突き差した。
「部屋はそのままでいい!!」
へにゃと狛枝は嬉しそうな顔になる。うん、そうだ。笑顔てこういう顔だ。
「で?」
「えっ」
「ボクのセックスフレンドは?」
「えっ………」
「なるの?ならないの?」
何故ならないと言わなかったんだろう?
俺は、混乱した頭のまま、キスだけならいい、と訳の分からんことを答えたのだった。
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