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「何でそんなこと聞くの?」
彼に聞き返される。
見てしまったから、
仕方なく、
言い訳ならたくさんある。
でも、僕が今言うべき言葉はそれじゃない。
「僕だけって言ってたのに、それは浮気にならないのかなって」
頑張って振り絞った言葉。
満足にしていたら、
彼に突き飛ばされた。
「そんなこと言うとは思わなかった。
今は俺とお前の時間なのに、
俺以外のことを考えるなんて。
それこそ浮気なんじゃないの?」
彼は見下すような目で僕を見た。
心臓を貫かれた感覚に溺れる。
確実に怒っている。
「…ごめんなさい」
僕は素早く立ち上がって自室に籠る。
ベッドの上で布団を被って縮こまる。
こうなることは分かっていたはずだ。
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