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「僕は、僕は…っ!」
寒いのはもう嫌。
お願いだから1人にしないで。
僕を置いてかないで…!
謝って縋るのも、
自分を責めるのにも限界がある。
じゃあ、
どうしたらいい。
どうしたら僕は赦される…。
「簡単だよ、
夏鈴」
え…?
『君自身が、
君を認め、
君を許してあげればいいんだ』
僕を…許す?
「反省したんだろ?」
うん。
「謝ったんだろ?」
うん。
「椿くんや桔梗さんはなんて言った?」
僕を怒ってないって。
許してくれたんだと思う…。
「じゃあ、
それでいいと思う」
何で?
「だって夏鈴は謝って許してもらったんだから、
もう、
自分を責める必要はないじゃないか。
それに…」
『俺は何もされてないから、
謝られる筋合いはないよ』
あぁ、
そうか。
周りの音が声が聞こえてくる。
僕の世界が開けたような気がした。
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