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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー24
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洋side
アパートに着いて、静かな部屋が俺達を迎え入れた。
「……暁斗くんが居ないと、こんなに静かなんですね。彼がいた空間に慣れすぎてしまっていたせいでしょうか。」
隣で寂しげに笑う立花の頭を撫でた。
立花は俺を見上げ、努めて明るく笑う。
「またすぐに会えますよね!面会、いっぱい行きましょう!」
「……ああ。」
「そう言えば、今日はクリスマスイブですね。」
言われて俺はスマホで日付を確認する。
12月24日と18時を知らせていた。
つまり俺は丸1日寝ていたことになる。
全然気が付かなかったな……。
そう言えば、立花の目の下に隈がうっすらと見えていた。
その目元にそっと手を寄せた。
「……アンタ、昨日は寝たのか?」
「え……えっと……実はその、あまり眠れなくて…」
頬を掻いて明後日の方向を見る立花に思わず溜め息をつく。
「…寝ろ。」
「え!?でも……」
と嫌々する立花を抱えあげ、寝室へと足を運ぶ。
「わぁっ!?ちょっと、待ってください!倉橋さん、僕全然眠くなーーわっ!」
バタバタと暴れる身体をベッドへと降ろして、その上に覆い被さる。
「隈がひどい。ちゃんと寝ろ。」
「でも本当に眠くないんです。それに、せっかくのクリスマスイブなんですから、ご飯とか作りたいですし…」
「明日でいい。」
ですが…と減らず口を叩く立花の唇にキスを落とす。
驚いて開いたままの口の隙間から、舌を入れて、口腔を動き回る。
「ーーんんっ」
最初は抵抗していた身体も、少しずつ力が抜けていき、舌は逃げるように引っ込んでいく。
それを絡め取って吸い上げれば、ビクッとその身体が震えた。
「ふっぅ………あ………」
口離せば溢れ返った唾液が立花の唇を濡らしていた。
見上げてくる潤んだ瞳は名残惜しそうにしている。
「………おやすみ。」
「あ……待ってください…」
上から退こうとした俺の服を立花は引っ張る。
「もう少しだけ……」
視線を外し顔を赤くしながら、それでもはっきりと立花は言った。
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