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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー37
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直side
眩しさに目が覚めた。
身体がポカポカと温かく、何かに包まれているのだと分かる。
身動ぎをしようとして、身体が何かに固定されていることに気がついた。
パチパチと瞬きをした視界に写るのは、規則正しい寝息を立てている倉橋さんの寝顔。
「ぇ……ーー〜〜!?」
思わず叫んでしまいそうになった口を慌てて押さえる。
な、何で倉橋さんが隣で……?
固まったまま頭の中は疑問符で埋まっていく。
そして身動ぎが出来ないのは背中に回っている腕のせいだと気が付いた。
これって抱き締められてます…よね?
その事実が嬉しくて恥ずかしくてむず痒い。
気持ちを落ち着けようと一呼吸おいて、改めて倉橋さんを見る。
安心したように眠る顔は、整っていて男の僕が見ても素直に格好いいと思える。
「……格好いいなぁ。」
無意識に呟いて、そっと手を伸ばした。
薄く開かれた唇に触れようとした瞬間、それが少し弧を描いた。
「……ふっ、寝込みでも襲う気か?」
「ーーわっ!お、起きてたんですか……?」
「……アンタの心臓の音がうるさくて起きた。」
「嘘……?」
そんなわけないと思っていながらも、胸に手を当ててしまう。
確かにドキドキはしてるけど……。
「……おはよう、身体はどうだ?」
その言葉で昨晩の出来事が頭を掠めて、急に身体が熱くなった。
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