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CAGE4:あの日の同罪ー倉橋 洋ー42
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「ーーんんっ!?」
驚いて身を引こうとしたけれど、全く動かない。
入れられた舌が口腔をうごめき、押し返そうとした僕の舌は強く吸われる。
そのうち酸素が足りなくなって頭がぼーっとして、上手く思考が回らなくなってきた頃、カチッという音が耳元から鳴った。
それと同時に解放される唇。
「……終った。ほら、次は消毒だ。」
「………ぇ。」
テキパキと進んでいく事に頭が追い付かない。
倉橋さんの手にはジェルが塗り込まれたスタッドが握られていた。
「あの……」
「……ん?」
「もしかしてもう開け終ったんですか?」
「ああ……痛むか?」
「いえ、全然………。ふふ、何だか倉橋さん、小児科の先生みたいです。」
「……何だ、それは。」
飽きれ眼な倉橋さんは手を休めることなく、丁寧に消毒を行ってくれた。
そして同じピアスが通される。
「どう……でしょうか?」
「………似合ってる。」
倉橋さんの指先が耳を擽る。
「んっ……擽ったいですよ。」
「……俺のもの、でいいんだよな?」
「………僕なんかで良ければ。」
「……アンタが良いんだ。」
耳元に近付けられた口がそう紡いだ。
それから、嵌め込まれたピアスを確かめるように舌が這う。
「あっ………や……」
「……なぁ、もう一回シたい。」
熱の入り交じる吐息と共に落とされる言葉。
「…え、そんな……も、う無理ですって…」
「少しだけだから。」
「で、でもご飯作らなきゃ……せっかくのクリスマス……」
「まだ大丈夫だろ。1日は始まったばかりだ。なぁ、抱かせて。」
「うっ…………でもっ……」
「……悪い。我慢出来そうにない。」
カプッと噛まれた耳朶に身を震わせた瞬間、背中がベッドに沈んだ。
「ほ、本当にするんですか?」
「……する。」
「……うぅ……知らなかったです。倉橋さんって思っていたより性欲あるんですね……。」
倉橋さんはピタリと動きを止めた。
そしてニヤリと笑う。
「……ああ、そうだな。俺も知らなかった。」
もう一度耳を擽ってくる手に身を委ねる。
きっと抵抗なんて無駄なんでしょうね…。
「本当に少しだけですよ?ちゃんとご馳走作りたいんです。」
「……努力する。」
本当かな?なんて疑問はあっという間に消え去って、僕の思考はまた甘く溶かされていった。
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