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CAGE5:日常に潜む影6
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「僕ばかり脱ぐのは不公平です。」
「手、震えてる。」
緊張からなのか、酔っているからなのかボタンに掛かる手は震えていた。
俺が脱がし終える頃、ようやく三つ目のボタンを外し終えた立花の手を取る。
「あ……まだ……」
「だめだ、待てない。」
「うぅ……犬でも待ては出来ます…」
「言ってくれるな。駄犬なのはアンタの躾が悪いからだろう?しっかり鎖で繋いでおかないと、噛み付くぞ。」
白い首に歯を立てて甘噛みをすると、ぶるっと身震いをして潤んだ瞳を向けてくる。
怒るか?と思いきや、立花は手を伸ばし俺の首へ抱きついてくると、そっと耳元へ口を寄せた。
「ーーもっと、食べて。」
囁くようで、それでもはっきりと耳に届いた声にゾクゾクと興奮が俺を煽り立てた。
「……骨の髄まで食うぞ。」
「ふふ、どうぞ、召し上がれ。」
弧を描いた唇に食らい付くようなキスを落とす。
簡単に侵入を許された舌で上顎を掬って唾液を啜る。
ケーキの甘さと酒の匂いで俺まで酔いそうだ…。
さっきまで弄っていたせいで手に触れる胸の尖りは固く膨れ上がっていた。
「…あっ……っ…」
太腿で足を割り、立花のモノを擦るように押し付けると気持ちの良さそうな声が漏れ出てくる。
無意識なのか自ら俺の太腿に擦り付けるように腰が揺れている。
「……淫乱だな。」
「やっ……そ、なこと……っ…」
「…素直な方が気持ちよくなれる。」
「うっ………んぅ……はぁ……」
少しの間恨めしそうに俺を見て何かを決心したようにぎゅっと目を瞑ると、俺の手を取り、それを自身の下半身へと近付ける。
「こっち、も……触って……くださ、い……」
「ふっ、やっぱ淫乱、だよな?」
「うぅ……はい……ごめ、なさ……」
「…嫌だとは言ってない。ただ……」
「………?」
「絶対俺の目の届かないところで酒は飲むなよ。って今のアンタに言っても覚えてないだろうがな。」
意味が理解出来ないようで首を傾げた立花に苦笑する。
「…酔ってるアンタが可愛いから、誰にも見せたくないってこと。」
「か、可愛くない……」
「…じゃあ愛しい。誰の目にも入れたくない。」
「な、んですか…それ……」
「……独占欲、だろ。」
どうやら今度はちゃんと意味を理解出来たらしい。
ぶわぁっと花が咲くように頬が赤く染まっていく。
「独……っ………ぼ、僕だって同じですからね!」
「…分かってる。安心しろ、俺はアンタにしか勃たない。」
「ちょっとだって余所見しちゃダメなんですからね!」
「……はいはい。分かってるよ。」
甘く蕩けるぐらいの我が儘がとても心地いい。
何度でも確かめあう愛を、心はどこまで欲しがるのだろう……。
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