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CAGE5:日常に潜む影38
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昂りが脈を打ち終わるまで、息を詰まらせながら何度もごめんなさいと口にした直。
吐き出された精液を飲み下し、軽く吸って綺麗にしてから口を離す。
「あ……の、飲んだんです……?」
「………ん。」
「そんな、汚い……うっ……うぅ…」
「……アンタのなら平気だ。直のモノなら何だって平気なんだ。いつも言ってる。」
居たたまれないと両手で顔を隠してしまったが、隠しきれない耳は真っ赤だ。
「…ふっ、可愛いな。」
「うー………あの、訊いてもいいですか?」
「…何?」
グッと上半身だけ起こした直は視線を逸らし、何やら口ごもる。
「……………ですか?」
「ん?」
「その、やっぱり、苦いものなんですか…?」
一瞬何の事だろうかと考えてしまったが、飲んだ精液を指しているんだと気付いて小さく笑った。
「……まあ、苦いな。飲んだら喉が焼けるように熱くなる。」
「そ、うなんですか……あの!」
「?」
「ぼ、僕もしてみちゃダメですか……?」
人間、驚くと固まるってのは本当らしい。
真っ赤な直を見つめること数秒、意を決したように直は手を伸ばしてくる。
下のベルトへ手が掛かる前にそれを掴んで動きを止める。
「あ……」
「……アンタはそんな事しなくていい。」
「ぼ、僕だって洋さんを気持ちよくしたいです…。洋さんの味、僕も知りたい。」
恥じらうくせにどうして、こんなにも俺を煽るんだろうか。
「……馬鹿。」
掴んでいた手を引いて腕の中で直の身体を抱き止める。
「あ、ちょっ……洋さん?」
「……アンタにはまだ無理だ。」
「そんな事ないです!出来ます!」
「……今度な。」
「今度っていつでーーんっ!?」
納得がいかないと捲し立てようとする口にキスをして、唾液を絡ませる。
「んーー!!」
ドンッと胸を押されて口を離すと、直の眉間には皺が寄っていた。
「苦っ……」
「……アンタにはまだ出来ない。自分の味で満足しとけ。」
「で、出来ます!」
「…それだけでそんな顔してるのに?」
「これは、自分のだからで……洋さんのなら平気…です…」
腕の中、ムッとした表情を見せる直の額にキスを落とす。
「……今度な。」
「だから今度っていつですか……」
うーっと唸り声を上げつつも頭を胸に預けてくるのは、甘えなのだろう。
「いつか絶対やってやりますからね。」
「……はいはい。」
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