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CAGE6:止まない愛情35
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ふざけるなと目でものを言う。
コイツにとってそれが興奮剤にしかならないことは重々承知だが、睨まずにはいられない。
「何もなかったあの子を拾って居場所を与えた。感謝してもらわないと。」
「居場所……?俺の身代わりにすることがか…?」
「それがあの子の居場所だ。価値がないよりはマシだろう?」
話は終わりだと力強く髪を掴まれ、椅子ごと身体を床に叩き付けられた。
「痛っ………………」
衝撃に歪んだ視界の端で、椅子にくくり付けられた縄が解かれた。
「はっ……いいのか?そんなことして……」
「強がりはやめた方がいい。どうせ動けないさ。」
解かれた身体は薬のせいだけではなく、長時間同じ姿勢だったためかロクに動かない。
さて、と愉しそうな声が響いて生温かい手が服の中へと入り込んでくる。
「……っ………やめ…っ…」
「綺麗な筋肉のつき方だ。鍛えてる?」
「……………っ」
「黙りか、まあいい。」
触れられれば触れられるほど力が入らなくなっていく。
「あの頃は少年の身体付きだったが、今じゃ立派な青年だな。」
「……るさぃ……っ…」
身体を撫でる指先の気持ち悪さと、脳裏に浮かぶ記憶。
「気持ちよく抱いてあげよう。」
嫌だと泣き叫ぶ心と悦ぶ身体が矛盾繰り返して頭がぐちゃぐちゃになりそうだ。
鎖骨に当たった唇が強く皮膚を吸い上げて、投げ出していた腕が反射的に拳を向けた。
精一杯の力を込めたつもりだが、拳はあっさりと止められて床に縫い付けられる。
「もっと抵抗してごらん。何年経っても変わらないってことを教えてあげるよ。」
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